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行合
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ゆきあ
ふりがな文庫
“
行合
(
ゆきあ
)” の例文
私が結城家に泊り込んだ二日目であったか、赤井さんと弘一君とが、今度事件の起った書斎で話している所へ
行合
(
ゆきあ
)
わせた。
何者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
大通りは
一筋
(
ひとすじ
)
だが、道に迷ふのも一興で、
其処
(
そこ
)
ともなく、
裏小路
(
うらこうじ
)
へ紛れ込んで、低い
土塀
(
どべい
)
から
瓜
(
うり
)
、
茄子
(
なす
)
の
畠
(
はたけ
)
の
覗
(
のぞ
)
かれる、
荒
(
あ
)
れ
寂
(
さび
)
れた
邸町
(
やしきまち
)
を一人で通つて、まるつ
切
(
きり
)
人に
行合
(
ゆきあ
)
はず。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴公も共に其の所へ
行合
(
ゆきあ
)
わし、幸い助太刀をして本意を遂げさせしと云ってお帰りになれば、貴公の家は何うか
潰
(
つぶ
)
さぬ様に致そう、重二郎刀に掛けても致すから、二人へ改めて頼む訳にはいかんが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大通りは一筋だが、道に迷うのも一興で、そこともなく、裏小路へ紛れ込んで、低い土塀から
瓜
(
うり
)
、
茄子
(
なす
)
の
畠
(
はたけ
)
の
覗
(
のぞ
)
かれる、荒れ寂れた
邸町
(
やしきまち
)
を一人で通って、まるっきり人に
行合
(
ゆきあ
)
わず。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私は丁度間に合って、初代の母親や親戚の人達が、長い
箸
(
はし
)
を手にして、骨上げの儀式を行っている所へ
行合
(
ゆきあ
)
わした。私は母親にその場にそぐわぬ悔みを述べて、ボンヤリ
竈
(
かまど
)
の前に立っていた。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
密々
(
ひそひそ
)
、話していやはったな。……そこへ、私が
行合
(
ゆきあ
)
わせたも、この杯の
瑞祥
(
ずいしょう
)
だすぜ。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真中頃
(
まんなかごろ
)
で、向岸から駆けて来た郵便
脚夫
(
きゃくふ
)
と
行合
(
ゆきあ
)
って、
遣違
(
やりちが
)
いに一緒になったが、分れて橋の
両端
(
りょうはし
)
へ、脚夫はつかつかと間近に来て、与吉は
彼
(
か
)
の、倒れながらに半ば黄ばんだ
銀杏
(
いちょう
)
の影に小さくなった。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
眞中頃
(
まんなかごろ
)
で、
向岸
(
むかうぎし
)
から
駈
(
か
)
けて
來
(
き
)
た
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
と
行合
(
ゆきあ
)
つて、
遣違
(
やりちが
)
ひに
一緒
(
いつしよ
)
になつたが、
分
(
わか
)
れて
橋
(
はし
)
の
兩端
(
りやうはし
)
へ、
脚夫
(
きやくふ
)
はつか/\と
間近
(
まぢか
)
に
來
(
き
)
て、
與吉
(
よきち
)
は
彼
(
か
)
の、
倒
(
たふ
)
れながらに
半
(
なか
)
ば
黄
(
き
)
ばんだ
銀杏
(
いてふ
)
の
影
(
かげ
)
に
小
(
ちひ
)
さくなつた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“行合”で始まる語句
行合橋