“裏小路”の読み方と例文
読み方割合
うらこうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつ先生なんぞも裏小路うらこうじの小さな家にくすぶっておいでの時節ですからね、五千石の私どもに三人扶持ぶちはもったいないわけですが、しかし恥ずかしいお話ですが
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
大通りは一筋ひとすじだが、道に迷ふのも一興で、其処そこともなく、裏小路うらこうじへ紛れ込んで、低い土塀どべいからうり茄子なすはたけのぞかれる、さびれた邸町やしきまちを一人で通つて、まるつきり人に行合ゆきあはず。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)