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薄板
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うすいた
ふりがな文庫
“
薄板
(
うすいた
)” の例文
以前に幅の広い
薄板
(
うすいた
)
をまげてとじた桶、または
水甕
(
みずがめ
)
をもって水をはこんでいたころには、これに手をつけてひっさげるなどということは、想像もおよばぬ話であった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
薄板
(
うすいた
)
を
組合
(
くみあは
)
せて名
刺
(
し
)
形
(
かた
)
の
暗箱
(
あんはこ
)
をこしらへる。内
部
(
ぶ
)
を
墨
(
すみ
)
で
塗
(
ぬ
)
る。
眼
(
め
)
鏡
屋
(
や
)
から十五錢ばかりで
然
(
しか
)
るべき
焦點距離
(
せうてんきより
)
を持つ虫
眼
(
め
)
鏡を
買
(
か
)
つて來て竹
筒
(
つゝ
)
にはめ
込
(
こ
)
んだのを、一方の
面
(
めん
)
にとりつける。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
木工場と鋳造場と、その向うの
薄板
(
うすいた
)
工場と、第一工場のデッキの下を潜り抜けて、購買組合の前から通用門を抜けると往来へ出る。そこから一気に警察へ駈け込んで行ったのであった。
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
南屋
(
みなみや
)
の
普請
(
ふしん
)
に
懸
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
るので、ちやうど
與吉
(
よきち
)
の
小屋
(
こや
)
と
往來
(
わうらい
)
を
隔
(
へだ
)
てた
眞向
(
まむか
)
うに、
小
(
ちひ
)
さな
普請小屋
(
ふしんごや
)
が、
眞新
(
まあたらし
)
い、
節穴
(
ふしあな
)
だらけな、
薄板
(
うすいた
)
で
建
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る、
三方
(
さんぱう
)
が
圍
(
かこ
)
つたばかり、
編
(
あ
)
むで
繋
(
つな
)
いだ
繩
(
なは
)
も
見
(
み
)
え
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷