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芒
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のげ
ふりがな文庫
“
芒
(
のげ
)” の例文
稲麦の
芒
(
のげ
)
を
厭
(
いと
)
うて、毎年暮春の麦の赤らむ頃から、飛羽を着て天に昇り、夏の稲取入れが終って後に、戻って来るのを習いとしていた。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
斯様
(
こん
)
な時によく子供の
大怪我
(
おおけが
)
がある。家の内は麦の
芒
(
のげ
)
だらけ、墓地は草だらけで、お寺や教会では坊さん教師が
大欠伸
(
おおあくび
)
して居る。後生なんか願うて居る暇が無いのだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
其
(
そ
)
れは
鍋割
(
なべわ
)
れとも、それから
芒
(
のげ
)
が
白
(
しろ
)
いので
白芒
(
しらのげ
)
とも
云
(
い
)
ふのであつたが
勘次
(
かんじ
)
は
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼らの剣は
芒
(
のげ
)
である。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
更
(
さら
)
にじめ/\と
霧
(
きり
)
のやうな
雨
(
あめ
)
が
斜
(
なゝめ
)
に
降
(
ふ
)
り
掛
(
か
)
けては
軟
(
やはら
)
かに
首
(
くび
)
を
擡
(
もた
)
げはじめた
麥
(
むぎ
)
の
穗
(
ほ
)
の
芒
(
のげ
)
に
微細
(
びさい
)
な
水球
(
すゐきう
)
を
宿
(
やど
)
して
白
(
しろ
)
い
穗先
(
ほさき
)
を
更
(
さら
)
に
白
(
しろ
)
くして
世間
(
せけん
)
が
只
(
たゞ
)
濕
(
しめ
)
つぽく
成
(
な
)
つたかと
思
(
おも
)
ふと、
又
(
また
)
かつと
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
射
(
さ
)
して
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“芒”の解説
芒(のぎ)は、コメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある棘状の突起のこと。のげ、ぼう、はしかとも言う。ススキのことを芒とも書くが、これに似たイネ科の植物にオギ(荻)がある。ススキには芒があるが、オギには芒がない。二十四節気のうち芒種(ぼうしゅ)は、芒を持つ植物の種を蒔く時期のことである。また、陶器などの表面に現れる芒状の細長い斑紋を芒になぞらえて芒目(のぎめ)と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
芒
漢検1級
部首:⾋
6画
“芒”を含む語句
光芒
青芒
枯芒
鋒芒
芒刺
芒尾花
芒鞋
花芒
芒原
穂芒
芒叢
萩芒
芒野
芒蘭
芒鞋布韈
芒屨
金芒
芒蕩山
芒草
芒花
...