よし)” の例文
将軍尚寵しょうちょうは、性行淑均しゅっきん軍事に暁暢ぎょうちょうし、昔日せきじつに試用せられ、先帝これをよしとのたまえり。これを以て衆議、ちょうをあげて督となせり。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いふに幸八は委細ゐさい承知しようちなしシテ又親方何處迄どこまで御出ときくに藤八はさればサ先はしかと知れぬが大概おほかた箱根前後ぜんごぐらゐと思へばよしと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ながら歸りてもよしそれもあれ今日は初商ひゆゑ紙屑かみくづは何程かはれたるやと申に長八は暫時しばらく無言なりしがいやも面目なし實に初めてのせゐか少しもくづは買へず一日慢々ぶら/\歩行あるき草臥設くたびれまうけなりといひければ流石さすがの長兵衞もあきはて物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)