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罐詰
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くわんづめ
ふりがな文庫
“
罐詰
(
くわんづめ
)” の例文
新字:
缶詰
もの
凄
(
すご
)
いと
言
(
い
)
つては、
濱野
(
はまの
)
さんが、
家内
(
かない
)
と
一所
(
いつしよ
)
に
何
(
なに
)
か
罐詰
(
くわんづめ
)
のものでもあるまいかと、
四谷通
(
よつやどほり
)
へ
夜
(
よ
)
に
入
(
はひ
)
つて
出向
(
でむ
)
いた
時
(
とき
)
だつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
帰宅後、電燈の点じ難く、食糧の乏しきを告げんことを惧れ、
蝋燭
(
らふそく
)
米穀
(
べいこく
)
蔬菜
(
そさい
)
罐詰
(
くわんづめ
)
の類を買ひ集めしむ。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その
佃煮
(
つくだに
)
に
駈
(
か
)
けつけた
時
(
とき
)
は……
先刻
(
さき
)
に
見着
(
みつ
)
けた
少
(
すこ
)
しばかりの
罐詰
(
くわんづめ
)
も、それも
此
(
これ
)
も
賣切
(
うりき
)
れて
何
(
なん
)
にもなかつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言
(
い
)
ふ
追
(
お
)
ふ
聲
(
こゑ
)
も、
玄米
(
げんまい
)
の
粥
(
かゆ
)
に、
罐詰
(
くわんづめ
)
の
海苔
(
のり
)
だから、しつこしも、
粘
(
ねば
)
りも、
力
(
ちから
)
もない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
屋根
(
やね
)
をはがれたトタン
板
(
いた
)
と、
屋根板
(
やねいた
)
が、がたん、ばり/\と、
競
(
かけ
)
を
追
(
お
)
つたり、
入
(
い
)
りみだれたり、ぐる/\と、
踊
(
をど
)
り
燥
(
さわ
)
ぐと、
石瓦
(
いしかはら
)
こそ
飛
(
と
)
ばないが、
狼藉
(
らうぜき
)
とした
罐詰
(
くわんづめ
)
のあき
殼
(
がら
)
が、カラカランと
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
罐詰
(
くわんづめ
)
どころか、
蝋燭
(
らふそく
)
も、
燐寸
(
マツチ
)
もない。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
罐
部首:⽸
23画
詰
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“罐詰”で始まる語句
罐詰屋
罐詰工場