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粘土
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ねばつち
ふりがな文庫
“
粘土
(
ねばつち
)” の例文
したい放題さ。でも奥さんは長くは一緒にいなかった。思ってもみな。
粘土
(
ねばつち
)
だ、水だ、空っ風だ、野菜もなけりゃ果物もねえ。
追放されて
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
水鶏
(
くいな
)
が好んで集まる、
粘土
(
ねばつち
)
に
蘆
(
あし
)
が一面に生い
繁
(
しげ
)
ったところをじくじく流れる、ほとんど目につかないような小川で、本土から隔てられている。
黄金虫
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
蓋
(
ふた
)
が
打欠
(
ぶっか
)
けていたそうでございますが、
其処
(
そこ
)
からもどろどろと、その
丹色
(
にいろ
)
に
底澄
(
そこす
)
んで光のある
粘土
(
ねばつち
)
ようのものが
充満
(
いっぱい
)
。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此方
(
こちら
)
は猿子橋の
際
(
きわ
)
に汚い
足代
(
あじろ
)
を掛けて、
苫
(
とま
)
が掛っていて、籾倉の
塗直
(
ぬりなお
)
し、其の下に
粘土
(
ねばつち
)
が有って、一方には
寸莎
(
すさ
)
が切ってあり、職人も大勢這入って居るが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
戸口の無い大きな家を作つてその家の中におはいりになり、
粘土
(
ねばつち
)
ですつかり塗りふさいで、お生みになる時に當つてその家に火をつけてお生みになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
少しく
可怪
(
おかし
)
いとは思ったが、柔かいのは
恐
(
おそら
)
く
粘土
(
ねばつち
)
であろうと想像して、彼は
先
(
ま
)
ずここに両足を踏み固めた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
鉄棒にぶらさがっていたものは、でんぐり返しを中途で
止
(
や
)
め、それから、口を
開
(
あ
)
けたまま、額に汗をかき、シャツの袖をまくり上げ、
粘土
(
ねばつち
)
のついた指を拡げたまま、地べたへ飛びおりる。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
葭簀
(
よしず
)
の影から見ると
粘土
(
ねばつち
)
のへっついに、
錆
(
さび
)
た
茶釜
(
ちゃがま
)
が掛かっている。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
広い広い大洋の中の
離島
(
はなれじま
)
にゐるやうな気がする。只側に
粘土
(
ねばつち
)
で下手に築き上げた煙突が立つてゐて、足の下に犬が這ひ寄つてゐるだけである。物音がまるで絶えて、どこもかしこも寒くて気味が悪い。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
神様は
粘土
(
ねばつち
)
で人間を作るのに、
凡
(
すべ
)
て自分に
肖
(
に
)
せたといふ事だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
すると雨で
粘土
(
ねばつち
)
が滑るから、ズルリ滑って落ちると、ボサッカの脇の処へズデンドウと
臀餅
(
しりもち
)
を搗きまする、とボサッカの中から
頬冠
(
ほゝかぶり
)
をした奴がニョコリと立った。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
わが
足下
(
あしもと
)
に
横
(
よこた
)
わっているのは、尋ぬる父の安行であった。わが右の足で踏んでいた柔かい物は
粘土
(
ねばつち
)
で無い、
老
(
おい
)
たる父の左の
股
(
もも
)
であった。市郎は驚いて声も出なかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一足
(
ひとあし
)
二足
(
ふたあし
)
後へ下ると
傍
(
そば
)
の
粘土
(
ねばつち
)
に片足踏みかけたから危ういかな
仰向
(
あおむけ
)
にお繼が粘土の上へ倒れる所を、得たりと又市が
振冠
(
ふりかぶ
)
って
一打
(
ひとうち
)
に切ろうとする時大勢の見物の
顔色
(
がんしょく
)
が変って
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“粘土”の解説
粘土(ねんど、en: clay)は、以下のような意味をもつ言葉。
原義は、地層中などから得られ、焼き物(陶磁器や土器)の素材にもなる「粘っこい土」のこと。「ねばつち」「へなつち」とも読む。
学術・産業上は「非常に細かい粒子でできた堆積物」として定義される。
土粘土のほか塑造やモデリング用に商品化された粘土様の造形材料のこと。学校教材としても馴染みが深い。
以下、上記 2. を「堆積物としての粘土」、3. を「造形材料としての粘土」とし、それぞれについて解説する。
(出典:Wikipedia)
粘
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“粘土”で始まる語句
粘土打
粘土色
粘土細工
粘土の標的