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たちはな
と
云いながら
裾の
方に立寄れる女を
蹴つけんと、
掻巻ながらに足をばたばたさす。女房は
驚きてソッとそのまま
立離れながら
通りすがりに考えつつ、
立離れた。
面を
圧して
菜種の花。
眩い日影が輝くばかり。
左手の
崕の緑なのも、向うの山の青いのも、
偏にこの
真黄色の、
僅に
限あるを語るに過ぎず。
ロミオ
其鶴嘴と
鐵梃を
此方へ。こりゃ、
此書状をば、
明日早う
父上へ
屆けてくれ。
其炬火をこちへ。さて、
確と
申附くる、
如何な
事を
見聞せうとも、
悉く
立離れ、
予が
仕事の
妨碍をばすまいぞよ。