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立勝
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たちまさ
ふりがな文庫
“
立勝
(
たちまさ
)” の例文
この御警策の
賜物
(
たまもの
)
でございましょう、わたくし
風情
(
ふぜい
)
の眼にも、東福寺の学風は京の中でも一段と
立勝
(
たちまさ
)
って見えたのでございます。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
お坊ちゃん育ちの一郎と比べると格段に
立勝
(
たちまさ
)
っている澤は、先年父親の死んだ時、学資の関係で廃学しなければならなかったのを、一郎の父が息子の良友と見込んで
九月一日
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
男ぶりとか
立勝
(
たちまさ
)
ったものがあればまだしもだが、ひょっこり着流しで、
鍬
(
くわ
)
を下げて
面
(
かお
)
を出したところを見て、非常な失望を感じましたよ、こんな風采の揚らない男に
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二人を前に、
銚子
(
ちょうし
)
を控えて、人交ぜもしなかった……その時お珊の
装
(
よそおい
)
は、また
立勝
(
たちまさ
)
って目覚しや。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
実
(
げ
)
に彼は
某
(
なにがし
)
の妻のやうに
出行
(
である
)
かず、くれがしの
夫人
(
マダム
)
のやうに
気儘
(
きまま
)
ならず、又は
誰々
(
たれだれ
)
の如く
華美
(
はで
)
を好まず、
強請事
(
ねだりごと
)
せず、しかもそれ等の人々より才も
容
(
かたち
)
も
立勝
(
たちまさ
)
りて在りながら
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
古ぼけた
銘仙
(
めいせん
)
かなんか着ていて、おかしな云い方ですがいくらか
立勝
(
たちまさ
)
って見えたでしょうし、決して
外
(
ほか
)
の人達の様に険悪ではなかったのですから、それが彼を安心させたと見えます。
モノグラム
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
いかにも
安易
(
やすやす
)
として清げなさまで、昨日までの
陋苦
(
むさくる
)
しい有様とはあまり違って、
立勝
(
たちまさ
)
って見ゆる紳士ぶりに、生きている方がよいか、死んだ者の方がよいかと妙な風な考えになって
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
この御警策の
賜物
(
たまもの
)
でございませう、わたくし
風情
(
ふぜい
)
の眼にも、東福寺の学風は京の中でも一段と
立勝
(
たちまさ
)
つて見えたのでございます。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
妻が段々
立勝
(
たちまさ
)
って美しいものに見え出した。仮令
姦婦
(
かんぷ
)
とは云え、その美しい自分の妻を、こうして尾行している、泥棒と探偵の様に追跡しているという事実が、彼の猟奇心を妙に
擽
(
くすぐ
)
った。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
日が暮れると、對岸の家々の
燈火
(
ともしび
)
が水に映つて、あたりの景色は一段と
立勝
(
たちまさ
)
つた。川風の凉しい縁側の椅子に腰かけてゐると、三番でお米を相手にくどくどと
管
(
くだ
)
を卷いてる男の聲が聞えて來る。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
求婚者が私よりは数段
立勝
(
たちまさ
)
った人物であったことよりも、又、初代の母親の心がどうやらその人物の方へ傾いているらしいことよりも、初代に対する求婚者というのが、私と妙な関係を持っている
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
勝
常用漢字
小3
部首:⼒
12画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞