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禁
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とゞ
ふりがな文庫
“
禁
(
とゞ
)” の例文
かれは
昨夜
(
ゆうべ
)
も二人の涙が床を浸したことを思ひ起した。その涙を
禁
(
とゞ
)
めるためにすら二人は互ひに相抱かなければならなかつたことを思ひ起した。
浴室
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
彼やがて
僧
(
フラーテ
)
にむかひていひけるは、汝等
禁
(
とゞ
)
むるものなくば、請ふ右に口ありや我等に告げよ 一二七—一二九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
戸外
(
そと
)
へ
出
(
づ
)
ることを
禁
(
とゞ
)
められた、それゆゑマンチュアの
急用
(
きふよう
)
も
其場
(
そのば
)
で
止
(
と
)
められてしまうたわいの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
覺まされなば一大事と思へば
側
(
そば
)
へ立寄て
刄
(
やいば
)
持
(
もつ
)
手
(
て
)
を
確
(
しつか
)
り
禁
(
とゞ
)
め聲を
密
(
ひそ
)
めて云るやう
娘
(
むすめ
)
逸
(
はやま
)
る事なかれ
委細
(
ゐさい
)
の事は
書置
(
かきおき
)
にて
逐
(
ちく
)
一
諒知
(
しようち
)
なしたりし
流石
(
さすが
)
は大藤武左衞門の娘だけあり無き名を
負
(
おひ
)
し
遺恨
(
ゐこん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
定めしお金が無かつたらうとおもふを
禁
(
とゞ
)
め得ざりき。
青眼白頭
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
はた
禁
(
とゞ
)
めえじ、
落葉
(
らくえふ
)
の風のまにまに吹き交ふも。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
私はまた知らない男女の深い心の底のさまが、歴々と私の眼に現はれて見えて来るのを
禁
(
とゞ
)
めることが出来なかつた。
ある日
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
名所圖繪を
繙
(
ひもと
)
きて、幼き心に天下またこの
好山水
(
かうさんすゐ
)
ありやと夢みしは昔、長じて人の其山水を記せるの文を讀み、
客
(
かく
)
の
其勝
(
そのしやう
)
を説くを聞くに及びて、興湧き胸躍りて、殆どそを
禁
(
とゞ
)
むるに由なかりき。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
禁
常用漢字
小5
部首:⽰
13画
“禁”を含む語句
禁厭
呪禁
禁呪
監禁
禁制
禁忌
重禁錮
呪禁師
女人禁制
口禁
禁物
禁錮
禁苑
霖禁
禁裡仙洞
禁酒
殺生禁断
禁軍
禁裡
檻禁
...