“好山水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうさんすゐ50.0%
こうさんすい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名所圖繪をひもときて、幼き心に天下またこの好山水かうさんすゐありやと夢みしは昔、長じて人の其山水を記せるの文を讀み、かく其勝そのしやうを説くを聞くに及びて、興湧き胸躍りて、殆どそをとゞむるに由なかりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
浮世絵は鈴木春信以後勝川春章磯田湖龍斎いそだこりゅうさいらの画工によりて年々その布局と色彩とを複雑ならしめしが、天明にるや風俗画の背景既に純然たる一幅の好山水こうさんすいをなせるものあるに至れり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)