好山水かうさんすゐ)” の例文
名所圖繪をひもときて、幼き心に天下またこの好山水かうさんすゐありやと夢みしは昔、長じて人の其山水を記せるの文を讀み、かく其勝そのしやうを説くを聞くに及びて、興湧き胸躍りて、殆どそをとゞむるに由なかりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)