祖師様そしさま)” の例文
太い女だ、ひどいやつがあるもんだ、どうかしてもう一度江戸えどつちみ、女房にようばうつて死にたいものだ、お祖師様そしさまばちでもあたつたのかしら。
父親おやじる時分、連立って阿母おふくろ墓参はかまいりをすると、いつでも帰りがけには、この仁右衛門の堂へ寄って、世間話、お祖師様そしさまの一代記、時によると、軍談講釈
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひさりであなたにお目にかゝつてそのおしやくいたゞくのはお祖師様そしさまあはせでございませう、イエたんとはいたゞきません。
尋常じんじやうな、をんなひとほどにえつけ。等身とうしんのお祖師様そしさまもござれば丈六ぢやうろく弥陀仏みだぶつさつしやる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひどくるな、ひさしいあとに親父おやぢ身延山みのぶさん参詣さんけいつた時にやつぱり雪のめに難渋なんじふして木の下であかしたとのことだがお祖師様そしさまばちでもあたつてゐるのかしら
三「何でも金にさえなれば摩利支天様まりしてんさまでもお祖師様そしさまでも拝むんで、それだから神様の紋散もんじらしが付いて居るんで……母親おふくろさん今日こんちは、お留守でげすか……美代ちゃん今日は」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そんなら婆さん屹度きっと頼んだぜ、さア此奴こいつが有りゃア大威張だ、時に兼ちゃん何うです大変な賑いですねえ、今日のお賽銭はのくらい上りましょう、うらやましいね私もお祖師様そしさまに成りてえ