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そしさま
尋常な、
婦の
人ほどに
見えつけ。
等身のお
祖師様もござれば
丈六の
弥陀仏も
居さつしやる。
ひどく
降るな、
久しいあとに
親父が
身延山へ
参詣に
行つた時にやつぱり雪の
為めに
難渋して木の下で
夜を
明したとのことだがお
祖師様の
罰でもあたつてゐるのかしら
三「何でも金にさえなれば
摩利支天様でもお
祖師様でも拝むんで、それだから神様の
紋散しが付いて居るんで……
母親さん
今日は、お留守でげすか……美代ちゃん今日は」