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眼目
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がんもく
ふりがな文庫
“
眼目
(
がんもく
)” の例文
殊にこの一番しまいの条件が
眼目
(
がんもく
)
やのんで、その外のことは
勿体
(
もったい
)
らしいに見せかけるための附け足りやと、光子さんはいいなさいますけど
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
この塾の第一の
眼目
(
がんもく
)
が、光りすぎた一人物の
圧倒的
(
あっとうてき
)
な
影響力
(
えいきょうりょく
)
によって、自然にくずれてしまうのではあるまいか。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
わしの懺悔話はこれから
眼目
(
がんもく
)
には
入
(
い
)
る訳だが、今日はもうくたびれたから、この続きは明日にしましょう。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「なんでござんしょうか——この
遠駆
(
とおが
)
けの勝負の
眼目
(
がんもく
)
は、つまり、あの
白鳥
(
しらとり
)
の
峰
(
みね
)
の
大鳥居
(
おおとりい
)
までいって、さっきの
遠矢
(
とおや
)
を、一本ずつ持って
帰
(
けえ
)
ってくりゃあよろしいンですね」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここが原本には
眼目
(
がんもく
)
の見せ場なるが、実に残酷の絶頂に達せるものにて、
一睨
(
ひとにら
)
みごとに手を
拍
(
う
)
つて喜ぶ見物すら下を向いて見ぬ位なれば、いくら出したくても出せなくなるは今の
間
(
ま
)
なり。
明治座評:(明治二十九年四月)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
▼ もっと見る
それがばかに面白くって、時どき裏庭へ隣の人や
朋友
(
ともだち
)
を入れて、それに見せてやったのです、そうです、ね、そのとき、私は十七でしたよ、お話の
眼目
(
がんもく
)
はこれからですが、どうか、さあ
港の妖婦
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
これが今夜の
眼目
(
がんもく
)
だったのです。山男はお
酒
(
さけ
)
をかぶりと
呑
(
の
)
んで
云
(
い
)
いました。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
遊びはもともと輪を作って開いたり
莟
(
つぼ
)
んだり、立ったり
屈
(
かが
)
んだりするのが
眼目
(
がんもく
)
であった。そうして歌は、またその動作と、完全に
間拍子
(
まびょうし
)
があっている。作者がほかにあったろうと思われぬのである。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「勉強のお手つだいをしてあげるのさ。それが学友の
眼目
(
がんもく
)
だよ」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それがこのお話の
眼目
(
がんもく
)
ですから、よくお聞きください。
鰻に呪われた男
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それが
眼目
(
がんもく
)
だ。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“眼目”の意味
《名詞》
眼目(がんもく)
(context、dated)目。眼。
要点。主眼。
(出典:Wiktionary)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“眼”で始まる語句
眼
眼鏡
眼前
眼瞼
眼差
眼窩
眼球
眼眸
眼色
眼力