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白珊瑚
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しろさんご
ふりがな文庫
“
白珊瑚
(
しろさんご
)” の例文
と栞は、素直に答えて、衣裳の赤い裾裏と、草履の赤緒との間に、
白珊瑚
(
しろさんご
)
のように挾まっている可愛らしい素足を運ばせ、塚を下りた。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鼎に似ると、
烹
(
に
)
るも
烙
(
や
)
くも、いずれ
繊楚
(
かよわ
)
い人のために見る目も忍びないであろう処を、あたかも
好
(
よし
)
、玉を捧ぐる
白珊瑚
(
しろさんご
)
の
滑
(
なめら
)
かなる枝に見えた。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三日月
(
みかづき
)
の
淡
(
あわ
)
い
光
(
ひかり
)
が
青
(
あお
)
い
波紋
(
はもん
)
を
大
(
おお
)
きく
投
(
な
)
げて、
白珊瑚
(
しろさんご
)
を
想
(
おも
)
わせる
肌
(
はだ
)
に、
吸
(
す
)
い
着
(
つ
)
くように
冴
(
さ
)
えてゆく
滑
(
なめ
)
らかさが、
秋草
(
あきぐさ
)
の
上
(
うえ
)
にまで
映
(
は
)
え
盛
(
さか
)
ったその
刹那
(
せつな
)
、ふと
立上
(
たちあが
)
ったおせんは
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
公子、
真中
(
まんなか
)
に、すっくと立ち、静かに
剣
(
つるぎ
)
を納めて、
右手
(
めて
)
なる
白珊瑚
(
しろさんご
)
の椅子に
凭
(
よ
)
る。騎士五人廻廊まで登場。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
折しも風立って来たから
颯
(
さっ
)
と
靡
(
なび
)
き、颯と靡き、颯と靡く反対の方へ漕いで漕いで進んだが、
白珊瑚
(
しろさんご
)
の枝に似た貝殻だらけの
海苔粗朶
(
のりそだ
)
が
堆
(
うずたか
)
く棄ててあるのに、根を隠して、薄ら
蒼
(
あお
)
い一基の石碑が
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
珊
漢検準1級
部首:⽟
9画
瑚
漢検準1級
部首:⽟
13画
“白”で始まる語句
白
白粉
白髪
白痴
白洲
白眼
白衣
白刃
白銀
白々