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町立病院
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ちやうりつびやうゐん
ふりがな文庫
“
町立病院
(
ちやうりつびやうゐん
)” の例文
恁
(
か
)
くてイワン、デミトリチは
宿
(
やど
)
を
借
(
かり
)
る
事
(
こと
)
も、
療治
(
れうぢ
)
する
事
(
こと
)
も、
錢
(
ぜに
)
の
無
(
な
)
いので
出來兼
(
できか
)
ぬる
所
(
ところ
)
から、
幾干
(
いくばく
)
もなくして
町立病院
(
ちやうりつびやうゐん
)
に
入
(
い
)
れられ、
梅毒病患者
(
ばいどくびやうくわんじや
)
と
同室
(
どうしつ
)
する
事
(
こと
)
となつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
町立病院
(
ちやうりつびやうゐん
)
の
庭
(
には
)
の
内
(
うち
)
、
牛蒡
(
ごばう
)
、
蕁草
(
いらぐさ
)
、
野麻
(
のあさ
)
などの
簇
(
むらが
)
り
茂
(
しげ
)
つてる
邊
(
あたり
)
に、
小
(
さゝ
)
やかなる
別室
(
べつしつ
)
の一
棟
(
むね
)
がある。
屋根
(
やね
)
のブリキ
板
(
いた
)
は
錆
(
さ
)
びて、
烟突
(
えんとつ
)
は
半
(
なかば
)
破
(
こは
)
れ、
玄關
(
げんくわん
)
の
階段
(
かいだん
)
は
紛堊
(
しつくひ
)
が
剥
(
は
)
がれて、
朽
(
く
)
ちて、
雜草
(
ざつさう
)
さへのび/\と。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
二
年
(
ねん
)
此方
(
このかた
)
、
地方自治體
(
ちはうじちたい
)
はやう/\
饒
(
ゆたか
)
になつたので、
其管下
(
そのくわんか
)
に
病院
(
びやうゐん
)
の
設立
(
たて
)
られるまで、
年々
(
ねん/\
)
三百
圓
(
ゑん
)
づつを
此
(
こ
)
の
町立病院
(
ちやうりつびやうゐん
)
に
補助金
(
ほじよきん
)
として
出
(
だ
)
す
事
(
こと
)
となり、
病院
(
びやうゐん
)
では
其
(
そ
)
れが
爲
(
ため
)
に
醫員
(
いゐん
)
を
一人
(
ひとり
)
増
(
ま
)
す
事
(
こと
)
と
定
(
さだ
)
められた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
病
常用漢字
小3
部首:⽧
10画
院
常用漢字
小3
部首:⾩
10画