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いけどり
ふりがな文庫
“
生捕
(
いけどり
)” の例文
矢庭
(
やには
)
に二人とも
生捕
(
いけどり
)
引立
(
ひきたて
)
しは心地よくこそ見えたりけり
依
(
よつ
)
て二人とも入牢申付られしが吉原に
在
(
あり
)
し
手負
(
ておひ
)
の平四郎は四日
目
(
め
)
に
相果
(
あひはて
)
し故
檢視
(
けんし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
……ゴンクールはきっと僕が
生捕
(
いけどり
)
にして見せるからと云って嬢次君が藤波弁護士にことづけたんですけど、何だか不安でしようがなかったんです。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
裏の
椎
(
しい
)
の木に蜜蜂が二、三百匹ぶら下がっていたのを見つけてすぐ
籾漏斗
(
もみじょうご
)
に酒を吹きかけて、ことごとく
生捕
(
いけどり
)
にした。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「誰だ。大声をあげて笑うのは。お前たちの頼みに思う怪塔王は、こうして今、俺の傍に
生捕
(
いけどり
)
になっているんだぞ」
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
当時の事情に従へば、少くとも、チユヤを
生捕
(
いけどり
)
にすることは、絶対に、政府には必要だつた。そのためには、どうしても、
不意打
(
ふいう
)
ちを喰はせなければならなかつた。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
前後に気を配り左右へ眼を使い昼夜とも安寝出来ざる故、終に気力弛み
生捕
(
いけどり
)
に合い候事毎々に御座候。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
野牛を
生捕
(
いけどり
)
にして、また放してやったこと、沢山の野生の馬を馴らしたこと、それから、アマゾン女族の戦争好きの女王ヒポリタを征服したことなどを話して聞かせました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
私は全で
生捕
(
いけどり
)
に成つたやうなもので、出るには出られず、
這箇
(
こつち
)
の事が有るから、さうしてゐる
空
(
そら
)
は無し、あんな気の
揉
(
も
)
めた事は有りはしない——
本当
(
ほんと
)
にどうせうかと思つた。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
いくら
荒
(
あば
)
れても、
俯向
(
うつむ
)
きに落ちたところを上から押しつぶされたのだから動きが取れないでいるうちに、演芸用の綱渡りの綱を持って来てグルグルと縛って難なくこれも
生捕
(
いけどり
)
。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ポリモス上人さまがたうとう悪魔を
生捕
(
いけどり
)
になさつた。けれど、悪魔は殺さうたつて死なないものだから、それをアフリカの方へ捨てるために、今朝の船でお出かけなさることになつた。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
牡鹿城
(
おじかじょう
)
没落の事、並びに
則重
(
のりしげ
)
生捕
(
いけどり
)
の事
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
二四
生捕
(
いけどり
)
にされた太閤さん
空中征服
(新字新仮名)
/
賀川豊彦
(著)
「課長、彼等を殺してしまっては、何にもならんじゃないですか。ぜひ
生捕
(
いけどり
)
にしろと、なぜ命令しないのですか」
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
裏の
椎
(
しい
)
の木に蜜蜂が二三百疋ぶら
下
(
さ
)
がつてゐたのを見付けて、すぐ
籾漏斗
(
もみじょうご
)
に酒を吹きかけて、
悉
(
ことごと
)
く
生捕
(
いけどり
)
にした。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
とうとうその
叉
(
また
)
になった角をつかまえて、
生捕
(
いけどり
)
にして家につれて帰った話をしました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
やって、
生捕
(
いけどり
)
にしてやるんだ。あいつは悪い奴だ。わが海軍に仇をするばかりか、俺の大事な部下の青江を殺しやがった。ここまで来れば、俺は命をかけて、怪塔王をとっちめてやるんだ
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
捕
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死