玉手箱たまてばこ)” の例文
最後さいご玉手箱たまてばこはなし、あれも事実じじつではありませぬ。べつにこの竜宮りゅうぐうければむらさきけむりちのぼる、玉手箱たまてばこもうすようなものはありませぬ。
これは玉手箱たまてばこといって、なかには、人間のいちばんだいじなたからがこめてございます。これをおわかれのしるしにさし上げますから、お持ちかえりくださいまし。
浦島太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
くもる、はなる。や、さいながいぞ。うちをのち、玉手箱たまてばこやぶれうもれぬが。わかひとさいを……さいさつしやい。うつかり見惚みとれてわしわすれた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「彼女は急ぎ水瓶みづがめを手に取り下ろし、それを彼に飮ましめた。」すると、彼は、懷中ふところから玉手箱たまてばこを一つ取り出して、それを開け、立派な腕環や耳環を見せた。彼女は驚愕と稱讃の身振みぶりをする。
玉手箱たまてばこ
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と、くれぐれもねんをおして、玉手箱たまてばこをおわたしになりました。浦島は
浦島太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そのとき、浦島はふと、かかえていた玉手箱たまてばこに気がつきました。
浦島太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)