猟銃りょうじゅう)” の例文
旧字:獵銃
なかにはえだこしかけて、うえから水草みずくさのぞくのもありました。猟銃りょうじゅうからあおけむりは、くらいうえくもようちのぼりました。
九ちょうの猟銃りょうじゅうは一度に鳴った。距離きょりは近し、まとは大きい、一つとしてむだのたまはなかった。ぼッぼッぼッと白い煙がたって風に流れた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
まん一の場合ばあいおもんぱかって、短銃たんじゅう猟銃りょうじゅうなどを携帯けいたいしながら、このあやしげなふねざしてこいでゆきました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
現にその習慣のある人は冬の日に猟銃りょうじゅうを肩にして一日山野を跋渉ばっしょうしても決して水を飲みません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そのうしろに、伯爵隊長が、猟銃りょうじゅう小脇こわきにかかえて、おそるおそるついて来る。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一方において、ドノバンとその一党たるイルコック、ウエップ、グロースの三人は、毎日猟銃りょうじゅうをかついでは外へ出て、小鳥をとって帰った。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
なにか適当の武器もがなと思った私は、あわてて身辺をふりかえったが、そこにはバット一本転がっていなかった。友人のところへ猟銃りょうじゅうを借りにゆく手はあるんだが、既にもう間に合わなかった。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
その他はめいめい猟銃りょうじゅうをさげて、つつみのかげをつとうて河口へおり、浜辺の岩のあいだを腹ばいになってすすんだ。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)