爺樣ぢいさま)” の例文
新字:爺様
先生せんせいさん戯談じやうだんいつて、なあにわしや爺樣ぢいさまたれたんでさ」勘次かんじ只管ひたすら醫者いしやまへ追求つゐきう壓迫あつぱくからのがれようとするやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
嬰兒あかんぼ亭主ていしゆもごみ/\と露出むきだし一間ひとままくらならべて、晨起あさおき爺樣ぢいさま一人ひとりで、かましたたきつけてところで。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なあに爺樣ぢいさまそつちこつちからつてゑたてたのよ、去年きよねんはそんでも其處そこらへ玉蜀黍位たうもろこしぐれえつくれたつけが、れ、邪魔じやまだともはんねえしなあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
れからはあ、わしも爺樣ぢいさまこと面倒めんだうべとおもふんでがすがね、いまツからでもお内儀かみさん間合まにやあねえこたありあんすめえね」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)