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烟管
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キセル
ふりがな文庫
“
烟管
(
キセル
)” の例文
また氏がちょっと立つごとに跡へ坐って
烟管
(
キセル
)
を口にし、氏帰れば至って慎んで返却したは極めて
可笑
(
おか
)
しかったとある。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
窓
(
まど
)
の
下
(
もと
)
なる小机に、いま
行李
(
こり
)
より出したる
旧
(
ふる
)
き絵入新聞、
遣
(
つか
)
ひさしたる
油
(
あぶら
)
ゑの
具
(
ぐ
)
の
錫筒
(
すずづつ
)
、粗末なる
烟管
(
キセル
)
にまだ
巻烟草
(
まきタバコ
)
の
端
(
はし
)
の残れるなど載せたるその片端に、巨勢はつら
杖
(
づえ
)
つきたり。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そんなら
遣
(
やっ
)
て見ようかと
云
(
いっ
)
てそろ/\
試
(
こころみ
)
ると、塾中の者が烟草を呉れたり、
烟管
(
キセル
)
を貸したり、中には
是
(
こ
)
れは
極
(
ご
)
く軽い烟草だと云て
態々
(
わざわざ
)
買
(
かっ
)
て来て呉れる者もあると云うような騒ぎは
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
彼は腰から
烟草入
(
タバコいれ
)
を出して、刻み烟草を
雁首
(
がんくび
)
へ詰めた。
吸殻
(
すいがら
)
を落すときには、左の
掌
(
てのひら
)
で
烟管
(
キセル
)
を受けて、
火鉢
(
ひばち
)
の縁を
敲
(
たた
)
かなかった。
脂
(
やに
)
が
溜
(
たま
)
っていると見えて、吸う時にじゅじゅ音がした。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
かつそれ
烟管
(
キセル
)
・喜世留、
硝子
(
ガラス
)
・玻璃、
莫大小
(
メリヤス
)
・目利安、
不二山
(
ふじさん
)
・冨士山の
類
(
たぐい
)
、
一物
(
いちぶつ
)
字を
異
(
こと
)
にし、
長谷
(
はせ
)
、
愛宕
(
あたご
)
、
飛鳥
(
あすか
)
、
日下
(
くさか
)
、
不入斗
(
いりおまず
)
、
九十九
(
つくも
)
のごとく、別に字書を作るにあらざれば知るべからず。
平仮名の説
(新字新仮名)
/
清水卯三郎
(著)
▼ もっと見る
猟師は、
焼木杭
(
やけぼっくい
)
に
烟管
(
キセル
)
をコツコツ叩きながら
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
また疥癬を去るとあるより推すに、馬の毛に付いた虫や卵を猴が取って馬を安んずるのかも知れぬ。
烟管
(
キセル
)
を掃除したり小児の頭髪を探ったりよくする。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一体これはどうした次第と、いひながら取り出すは古代木綿の烟草入、
徐
(
しずか
)
に一服吸ひ付くるをぢつと見つめて募るは恋、おや清さんの
烟管
(
キセル
)
も伊勢新なのねえ、ええこれはといひ掛けしが
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
烟
漢検1級
部首:⽕
10画
管
常用漢字
小4
部首:⽵
14画
“烟管”で始まる語句
烟管屋
烟管挿
烟管筒
烟管掃除