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滅茶々々
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めちや/\
ふりがな文庫
“
滅茶々々
(
めちや/\
)” の例文
ガラツ八と佐吉が
滅茶々々
(
めちや/\
)
に縛り上げた曲者を見ると、下谷から淺草の
界隈
(
かいわい
)
を、物貰ひをして歩く馬鹿の馬吉といふ達者な三十男。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
否
(
いゝえ
)
、
御婦人
(
ごふじん
)
に
限
(
かぎ
)
つた
事
(
こと
)
はありますまいとも。……
現
(
げん
)
に
私
(
わたくし
)
が
迷惑
(
めいわく
)
をしたんですから……
誰
(
だれ
)
だつて
見境
(
みさかひ
)
はないんでせう。
其奴
(
そいつ
)
が
砂利
(
じやり
)
を
掴
(
つか
)
んで
滅茶々々
(
めちや/\
)
擲附
(
ぶツつ
)
けるんです。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼女の絹の着物を引き裂いて、
滅茶々々
(
めちや/\
)
にすることも、珍らしくないのだ。それでもなほ、リード夫人の「大切な一人ツ子」であつた。私は、どんな
過失
(
あやまち
)
も
犯
(
をか
)
さないようにした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それを
見
(
み
)
ると、
父
(
とう
)
さんはその
蝶々
(
てふ/\
)
を
殺
(
ころ
)
してしまはないうちは
安心
(
あんしん
)
の
出來
(
でき
)
ないやうな
氣
(
き
)
がして、
手
(
て
)
にした
竹竿
(
たけざを
)
で、
滅茶々々
(
めちや/\
)
に
枳殼
(
からたち
)
の
枝
(
えだ
)
の
方
(
はう
)
を
打
(
う
)
つて
置
(
お
)
いて、それから
木戸
(
きど
)
の
内
(
うち
)
へ
逃
(
に
)
げ
込
(
こ
)
みました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其處は荒物屋の裏二階で、何となく
小綺麗
(
こぎれい
)
に住んで居りますが、家主の荒物屋で
訊
(
き
)
くと、與三郎の評判はまことに
滅茶々々
(
めちや/\
)
です。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
穴倉から出て奧の部屋へ行くと、平次が想像した以上の贅澤な調度の中に、姉娘の多與里は、
滅茶々々
(
めちや/\
)
に縛られておつ轉がされて居ります。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其處には主人の金右衞門が細引で首を絞められて、
物凄
(
ものすさ
)
まじい形相で死んで居り、少し離れて手代の喜三郎、これは
滅茶々々
(
めちや/\
)
に切られて死んで居るのです。
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎と新吉が階子段を轉がるやうに降りて行くと、六疊では用心棒の力松を中心に、番頭の周助以下五六人の者が、何やら
滅茶々々
(
めちや/\
)
に
揉
(
も
)
み合つて居るのです。
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親と親との昔々の約束は、お福を仲屋が貰つて、錦太郎の嫁にする筈だつたとよ。それが、仲屋の主人が死んで、身代が
滅茶々々
(
めちや/\
)
になつて仕舞ふと、一人娘を嫁にくれとは言ひにくからう」
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
次は田町の
鑄掛屋
(
いかけや
)
の伜藤吉、これは十二になつて、
逞
(
たく
)
ましい子でしたが、夕方使に出た歸り、近道をして濱で曲者に
襲
(
おそ
)
はれ、持物も着物も
滅茶々々
(
めちや/\
)
に千切つて捨てゝ、それつ切り姿を見せません。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いやもう
滅茶々々
(
めちや/\
)
です。
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
々
3画
々
3画
“滅茶”で始まる語句
滅茶滅茶
滅茶苦茶
滅茶