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海老蔵
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えびぞう
ふりがな文庫
“
海老蔵
(
えびぞう
)” の例文
市川
海老蔵
(
えびぞう
)
は甲府へ乗り込む時にここの川越しに百両の金を
強請
(
ゆす
)
られたために
怖毛
(
おぞけ
)
を
振
(
ふる
)
って、後にこの本街道を避けて大菩薩越えをしたということ。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
市川
海老蔵
(
えびぞう
)
の名を継いだので、「川中島」の狂言のなかで団十郎と菊五郎とが猟夫になってその改名の
口上
(
こうじょう
)
を述べ、海老蔵が山賊になって
山神
(
さんじん
)
の
社
(
やしろ
)
からあらわれて
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
父には
晩酌
(
ばんしゃく
)
囲碁のお相手、私には其頃出来た鉄道馬車の絵なぞをかき、母には又、
海老蔵
(
えびぞう
)
や
田之助
(
たのすけ
)
の話をして、
夜
(
よ
)
も
更渡
(
ふけわた
)
るまでの
長尻
(
ながしり
)
に下女を泣かした父が役所の下役
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今の市川団十郎の親の
海老蔵
(
えびぞう
)
が道頓堀の芝居に出て居るときで、芝居の話をすると、山田は海老蔵のよばいを見るなんて云う
位
(
くらい
)
な御幣担だから、性質は
至極
(
しごく
)
立派な人物だけれとも
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
差別待遇が
甚
(
はなはだ
)
しかったため、七代目団十郎(隠居して
海老蔵
(
えびぞう
)
、
白猿
(
はくえん
)
と号す)は
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
古代に
日本武尊
(
やまとたけるのみこと
)
、中世に日蓮上人の
遊跡
(
ゆうせき
)
があり、
降
(
くだ
)
って慶応の頃、
海老蔵
(
えびぞう
)
、
小団次
(
こだんじ
)
などの役者が甲府へ乗り込む時、本街道の
郡内
(
ぐんない
)
あたりは人気が悪く
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
今の
市川団十郎
(
いちかわだんじゅうろう
)
の実父
海老蔵
(
えびぞう
)
が道頓堀の興行中、
或
(
あ
)
る夜同窓生が今から道頓堀の芝居に行くから一緒に行こう、酒もあると云うから、私は酒と
聞
(
きい
)
て応と答え、ソレから行く道で酒を一升
買
(
かっ
)
て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
〽
春水
(
しゅんすい
)
が手錠はめられ
海老蔵
(
えびぞう
)
は、お江戸かまひの「むかし」なら、わしも定めし島流し、
硯
(
すずり
)
の海の波風に、命の筆の
水馴竿
(
みなれざお
)
、折れてたよりも荒磯の、道理引つ込む無理の世は、今もむかしの夢のあと
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
海老蔵
(
えびぞう
)
はいいわね、なんて勇ましいんでしょう、杉之助もよかったが、海老蔵はまたいいわ」
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
米友様、よくあの
幟
(
のぼり
)
の文字をごらん、市川
海老蔵
(
えびぞう
)
——と誰が眼にも、ちょっとはそう読めるだろう。ちょっと見れば市川海老蔵だが、よくよく見ると、海老の
老
(
び
)
という字が
土
(
ど
)
になっていらあ。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ほほう、松本の町へ、
海老蔵
(
えびぞう
)
が乗込んで来たぞ」
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“海老蔵(
市川海老蔵
)”の解説
市川海老蔵(いちかわ えびぞう、市川蝦蔵・市川ゑび蔵とも)は歌舞伎の名跡。屋号は成田屋。定紋は三升(みます)、替紋は杏葉牡丹(ぎょうよう ぼたん)。また替紋とほぼ同様の使われ方をする役者文様に寿海老(ことぶき えび)がある。
(出典:Wikipedia)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
“海老”で始まる語句
海老
海老錠
海老茶
海老床
海老茶袴
海老茶色
海老責
海老屋
海老鞘
海老色