“山神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんじん71.4%
やまがみ14.3%
さんしん7.1%
やまのかみ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「や、や、あの山神さんじんほこらの台座、後面の石垣のまん中の丸石を抜き取ると、その下が抜穴、そこに佐渡の金箱が隠して有るので御座りまするか」
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
そう言いわたして中西弥惣兵衛は、少し横道に隠れ、附近の山神やまがみほこらに捕手の者をまとめて、江州甲賀ごうしゅうこうがあたりの連峰の上にうすれかけている秋の陽の釣瓶つるべ落しを待つのであった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渓流は細いが、水は清冽で、その辺は巨大な岩石が重畳ちょうじょうしており、くすまじって大榎おおえのきの茂っている薄暗い広場があって、そこにおあつらえ通りささやかな狐格子きつねごうしのついた山神さんしんほこらがある。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
「うん。ところで山神やまのかみは?」
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)