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浅間
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せんげん
ふりがな文庫
“
浅間
(
せんげん
)” の例文
旧字:
淺間
足
一度
(
ひとたび
)
静岡の地を踏んで、それを知らない者のない、
浅間
(
せんげん
)
の森の
咲耶姫
(
さくやひめ
)
に対した、草深の
此花
(
このはな
)
や、
実
(
げ
)
にこそ、と
頷
(
うなず
)
かるる。河野一族随一の
艶
(
えん
)
。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
扶桑講を講中としているところの、富士崇拝教の本殿である。講中でこそないが、私も富士崇拝者の一人として、黙礼をして、
浅間
(
せんげん
)
本社へと足を運んだ。
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
この老人は富士
浅間
(
せんげん
)
流という一派を開いた人で、試合の
見分
(
けんぶん
)
には熟練家の誉れを得ている人でありました。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
不思議なことには富士の山で
祀
(
まつ
)
る神を、以前から浅間大神と
称
(
とな
)
えておりました。富士の競争者の筑波山の頂上にも、どういうわけでか
浅間
(
せんげん
)
様が祀ってあります。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
住居は
浅間
(
せんげん
)
神社の西で、井宮という処だと云った。駿府城の
外曲輪
(
そとくるわ
)
をまわり、武家屋敷の裏をぬけてゆくと、まもなく向うに
賤機山
(
しずはたやま
)
の緑がけぶるように見えてきた。
雨の山吹
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
……ああそうだ、いいことがある、焼き討ちを掛けながらこう云おう、
浅間
(
せんげん
)
の社地で宗三郎さん、太郎丸の一味に囲まれている! あぶないあぶない、あぶない! とね!
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
富士山の
浅間
(
せんげん
)
神、白山の
白山比咩
(
しらやまひめ
)
神、立山の
雄山
(
おやま
)
神、伯耆大山の
大山
(
おおやま
)
神、阿蘇山の阿蘇比咩神、鶴見岳の火男神・火売神・陸中駒ヶ岳の駒形神、磐梯山の
石椅
(
いわはし
)
神、月山の月山神
山の今昔
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
今、彼の眠っている小さい
祠
(
ほこら
)
の
廂
(
ひさし
)
には、
浅間
(
せんげん
)
神社という額が見える。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賤機山
(
しずはたやま
)
、
浅間
(
せんげん
)
を
吹降
(
ふきおろ
)
す風の強い、寒い日で。寂しい屋敷町を抜けたり、
大川
(
おおかわ
)
の
堤防
(
どて
)
を伝ったりして阿部川の橋の
袂
(
たもと
)
へ出て、
俥
(
くるま
)
は一軒の餅屋へ入った。
雛がたり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
池は
浅間
(
せんげん
)
大社のうしろの熔岩塊、神立山の麓から噴き出る水がたたえたもので、社の神橋の下をすみ切って流れる水は、夜目にも冷徹して、水底の細石までが、うろこが生えて、魚に化けそうだ。
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
主脈から西南に延びた一支に高さ百五十米の
浅間
(
せんげん
)
山がある。
山と村
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「ここは人目にかかります、そうですねえ、
浅間
(
せんげん
)
の社地で」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
仰いで、
浅間
(
せんげん
)
の森の流るるを見、
俯
(
ふ
)
して、
濠
(
ほり
)
の水の走るを見た。たちまち
一朶
(
いちだ
)
紅
(
くれない
)
の雲あり、夢のごとく
眼
(
まなこ
)
を遮る。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところで一体、富士の神を
浅間
(
せんげん
)
と呼ぶのは、どうしたわけであろうか。
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
浅間
(
せんげん
)
の
社
(
やしろ
)
で、
釜
(
かま
)
で甘酒を売る茶店へ休んだ時、鳩と
一所
(
いっしょ
)
に
日南
(
ひなた
)
ぼっこをする婆さんに、
阿部川
(
あべかわ
)
の
川原
(
かわら
)
で、桜の頃は土地の人が、毛氈に
重詰
(
じゅうづめ
)
もので、花の
酒宴
(
さかもり
)
をする、と言うのを聞いた。
雛がたり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
浅
常用漢字
小4
部首:⽔
9画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“浅間”で始まる語句
浅間山
浅間敷
浅間嶺
浅間社
浅間温泉
浅間火山
浅間神社
浅間菩薩
浅間葡萄
浅間丈太郎