“浅間敷”の読み方と例文
読み方割合
あさまし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅間敷あさましい土人の争闘の中で、故郷の欧羅巴を恋い乍ら、望郷の歌を唄ったのだ! そうして欧羅巴へ帰えることも出来ず
逃げてまかるなりとの給ふに、あはれ浅間敷あさましかりけることかな、それは纐纈城なり、彼処かしこに行きぬる人の帰ることなし。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この浅間敷あさましい老人の姿——空腹と老衰と病弱とに虫喰むしばまれている老人の姿を、誰が今日見たところで、その老人が往昔そのむかし、逞しい体の所有者で、そして素晴らしい好男子で
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)