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水茶屋
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みずちゃや
ふりがな文庫
“
水茶屋
(
みずちゃや
)” の例文
淋
(
さび
)
し
気
(
げ
)
に馬上の身を
旅合羽
(
たびがっぱ
)
にくるませたる
旅人
(
たびびと
)
の
後
(
あと
)
よりは、同じやうなる
笠
(
かさ
)
冠
(
かむ
)
りし数人の旅人相前後しつつ
茶汲女
(
ちゃくみおんな
)
の
彳
(
たたず
)
みたる
水茶屋
(
みずちゃや
)
の前を歩み行けり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
欲
(
よく
)
のねえお
人
(
ひと
)
だなァ。
垂
(
たれ
)
を
揚
(
あ
)
げてごらんなせえ。あれ
見
(
み
)
や、あれが
水茶屋
(
みずちゃや
)
のおせんだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
夜
(
よる
)
が
白々
(
しらじら
)
と
明
(
あ
)
けそめて、
上野
(
うえの
)
の
森
(
もり
)
の
恋
(
こい
)
の
鴉
(
からす
)
が、まだ
漸
(
ようや
)
く
夢
(
ゆめ
)
から
覚
(
さ
)
めたか
覚
(
さ
)
めない
時分
(
じぶん
)
、
早
(
はや
)
くも
感応寺
(
かんのうじ
)
中門前町
(
なかもんぜんちょう
)
は、
参詣
(
さんけい
)
の
名
(
な
)
に
隠
(
かく
)
れての、
恋知
(
こいし
)
り
男
(
おとこ
)
の
雪駄
(
せった
)
の
音
(
おと
)
で
賑
(
にぎ
)
わいそめるが、十一
軒
(
けん
)
の
水茶屋
(
みずちゃや
)
の
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
何某
(
なにがし
)
の
御子息
(
ごしそく
)
、
何屋
(
なにや
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
と、
水茶屋
(
みずちゃや
)
の
娘
(
むすめ
)
には、
勿体
(
もったい
)
ないくらいの
縁談
(
えんだん
)
も、これまでに五つや十ではなく、
中
(
なか
)
には
用人
(
ようにん
)
を
使者
(
ししゃ
)
に
立
(
た
)
てての、れッきとしたお
旗本
(
はたもと
)
からの
申込
(
もうしこ
)
みも二三は
数
(
かぞ
)
えられたが
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
“水茶屋”の解説
水茶屋(みずぢゃや、みずちゃや)は、江戸時代、道ばたや社寺の境内で、湯茶などを供して休息させた茶屋である。「掛茶屋」ともいう。
(出典:Wikipedia)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“水茶屋”で始まる語句
水茶屋女
水茶屋娘