“此麽(こんな)” の例文
『あァ、公爵夫人(こうしやくふじん)、公爵夫人(こうしやくふじん)!あァ、辛抱(しんばう)して待(ま)つて居(ゐ)たら此麽(こんな)情(なさ)けない目(め)に合(あ)やしなかつたらうに!』と呟(つぶや)きながら、大急(おほいそ)ぎで駈(か)けて來(き)ました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ことに此麽(こんな)派手な座敷のいろいろな飾り立や、女のもって来た三味線や、業業しく並べ立てられた果物の皿などが、寺の静かな部屋とくらべて考えると
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
『彼等(かれら)は次(つぎ)に何(なに)をするかしら!引(ひ)き下(おろ)せるなら窓(まど)から私(わたし)を引(ひ)き下(おろ)して呉(く)れゝば好(い)いが!もう長(なが)く此麽(こんな)處(ところ)に居(ゐ)たくない!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『然(さ)うするには話題(はなし)を變(か)へるサ』と欠(あくび)をしながら三月兎(ぐわつうさぎ)が云(い)つて、『もう、此麽(こんな)事(こと)には厭(あ)きて來(き)た。其(そ)の若夫人(わかふじん)に何(なに)か一(ひと)つ話(はな)して貰(もら)はうぢやないか』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)