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歓呼
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くわんこ
舟より
船と
飛び
渡りて、
其祝意をうけらるゝは、
当時の
源廷尉宛然なり、
予も
肉動きて
横川氏と
共に
千島に
行かばやとまで
狂たり、
舟は
大尉萬歳の
歓呼のうちに
錨を
上げて
一行
驚喜して曰く之れ即ち会津街道なりと、人影を見ざるも
既に村里に
在るの
想をなせり、
歓呼して一行の
無事を
祝す、昨暮
遠望したる一小板屋は尚之より岩代の方角に
向て一里余の
遠きに在り
おれたちの
唇は
歓呼の
声を
叫ぶにはあまりに
干乾びてゐる