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早桶
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はやをけ
ふりがな文庫
“
早桶
(
はやをけ
)” の例文
ナニ板の古いのがありましたからチヨイと足を
打附
(
うちつ
)
けて置いたので。「
成程
(
なるほど
)
、
早桶
(
はやをけ
)
は
大分
(
だいぶ
)
宜
(
い
)
いのがあつたね。金「ナニ
是
(
これ
)
は
沢庵樽
(
たくあんだる
)
で。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分の船に大一番の
早桶
(
はやをけ
)
を積み、諸人を嫌がらせ乍ら、川筋を上へ下へとたつた一人で漕ぎ廻つてをりましたが、それもどうしたのか
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかしそれ等の話の中でも最も僕を動かしたものは「御維新」前には行き倒れとか
首縊
(
くびくく
)
りとかの死骸を
早桶
(
はやをけ
)
に入れ、その又早桶を
葭簀
(
よしず
)
に包んだ上
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
多賀屋の二階二た間を打ち拔き、善美を盡した調度の中に、
眩
(
まば
)
ゆいばかりの銀燭に照らされて、凄まじくも
早桶
(
はやをけ
)
が一つ置いてあつたのです。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
成程
(
なるほど
)
、
夫
(
それ
)
は
何
(
ど
)
うも
御奇特
(
ごきどく
)
な事で、お
前
(
まい
)
が
葬式
(
とむらひ
)
を出して
呉
(
く
)
れゝば誠に
有難
(
ありがた
)
いね、ぢやア
何分
(
なにぶん
)
お
頼
(
たの
)
ウ
申
(
まうし
)
ますよ、今に
私
(
わたし
)
も
行
(
ゆ
)
きますが、
早桶
(
はやをけ
)
や
何
(
なに
)
かの
手当
(
てあて
)
は。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
ナニ
宜
(
よろ
)
しうございます、
湯灌
(
ゆくわん
)
や
何
(
なに
)
かもザツと
致
(
いた
)
しまして、
早桶
(
はやをけ
)
と
云
(
い
)
つては高いものですし
何
(
ど
)
うせ
焼
(
や
)
いて
了
(
しま
)
ふもんですから
沢庵樽
(
たくあんだる
)
か
菜漬樽
(
なづけだる
)
にでも
入
(
い
)
れませう。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
早桶
(
はやをけ
)
は吟味したものですが、
蓋
(
ふた
)
をあけて覗くと、まことにそれは
膽
(
きも
)
を潰さずには居られない凄まじさです。
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
良人
(
やど
)
は
平素
(
ふだん
)
牛肉
(
うし
)
などは三
人前
(
にんまへ
)
も
喰
(
た
)
べました
位
(
くらゐ
)
で……。女「おや、お
待
(
ま
)
ちなさいまし、
早桶
(
はやをけ
)
の
中
(
なか
)
でミチ/\
音
(
おと
)
が
致
(
いた
)
しますよ。妻「
魔
(
ま
)
が
魅
(
さ
)
したのでせう。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その間に孝吉と母親のお市は、お寺や
早桶
(
はやをけ
)
屋へ行つて居るし、供物も買つて來て居る
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
明
(
あ
)
けておくれ/\、
蘇生
(
よみが
)
へつたから
明
(
あ
)
けてお
呉
(
く
)
れ。岩「
何
(
なん
)
とか
云
(
い
)
ひますよ、お
明
(
あ
)
けなさい。と
云
(
い
)
ふから、
早桶
(
はやをけ
)
の
蓋
(
ふた
)
を取ると
蘇生
(
よみがへ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。妻「あらまアお
前
(
まへ
)
さん助かつたのかえ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
桶
漢検準1級
部首:⽊
11画
“早桶”で始まる語句
早桶屋