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推込
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おしこ
ふりがな文庫
“
推込
(
おしこ
)” の例文
引廻して前にて結び、これを帯に
推込
(
おしこ
)
みて
仄
(
ほの
)
かに
其一端
(
そのいつたん
)
をあらはす、
衣
(
きれ
)
と帯とに照応する色合の可なるものまた一段、美の趣きあるあり。
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
親の権威を笠に
被
(
き
)
ぬ
面
(
かお
)
をして笠に
被
(
き
)
て、其処ン処は体裁よく私を或型へ
推込
(
おしこ
)
もうと企らむだろう。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
急先鋒
(
きゅうせんぽう
)
の屠犬児、玄関へ乱入する、前面を
立塞
(
たちふさ
)
ぎて喰留むるは護衛の門番、「
退
(
すさ
)
れ、推参な!」というをも聞かず、無二無三に
推込
(
おしこ
)
めば
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
溢
(
こぼ
)
れる八ツ口の、綺麗な
友染
(
ゆうぜん
)
を、
袂
(
たもと
)
へ、手と一所に
推込
(
おしこ
)
んで、肩を落して坐っていたがね、……可愛らしいじゃないか。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
縁側の柱の元へ、音もなく、子爵に並んだ、と見ると、……気のせいだろう、物干の窓は、ワヤワヤと
気勢
(
けはい
)
立って、
奴
(
やつ
)
が今居るあたりまで、ものの
推込
(
おしこ
)
んだ様子がある。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「ええ華族様は気の長いもんだ。」「素直に待ってちゃあ
埒
(
らち
)
が明かねえ。」「
蹈込
(
ふんご
)
め。」と土足のまま無体に
推込
(
おしこ
)
む、座敷の入口、家令と家扶は
襷
(
たすき
)
を
綾取
(
あやど
)
り、
袴
(
はかま
)
の
股立
(
ももだち
)
掻取
(
かいと
)
りて
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ま、ま、待ちおれ
汝
(
うぬ
)
。」と
摺下
(
ずりさが
)
りたる袴の
裾
(
すそ
)
踏
(
ふみ
)
しだき、どさくさと追来る間に、
婦人
(
おんな
)
は綾子の書斎へ
推込
(
おしこ
)
み、火桶の前に
突立
(
つった
)
てば、振返る夫人の顔と、眼を見合せて
佶
(
きっ
)
となりぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
言
(
こと
)
は聞いたけれど、
女
(
むすめ
)
の身にもなって御覧、あんな田舎へ
推込
(
おしこ
)
まれて、一年
越
(
ごし
)
外出
(
そとで
)
も出来ず、折があったらお前に逢いたい一心で、細々命を
繋
(
つな
)
いでいるもの、顔も見せないで行かれちゃあ
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
推
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“推”で始まる語句
推
推敲
推察
推量
推薦
推参
推測
推移
推古
推進機