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控所
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ひかえじょ
ふりがな文庫
“
控所
(
ひかえじょ
)” の例文
最初の一時間は何だかいい加減にやってしまった。しかし別段困った質問も
掛
(
か
)
けられずに済んだ。
控所
(
ひかえじょ
)
へ帰って来たら、山嵐がどうだいと聞いた。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして、一同を
尻目
(
しりめ
)
にかけて、
控所
(
ひかえじょ
)
を出て行った。止せというのに、戸部近江之介が後を追った。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
しかしわたくしがこの楽屋をおとずれる時、入って休むところは
座頭
(
ざがしら
)
の部屋でもなく、声楽家の
控所
(
ひかえじょ
)
でもなく、わかい踊子がごろごろ寝そべっている大部屋に限られている。
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「保本、——」と去定が振向いて云った、「
控所
(
ひかえじょ
)
に母親がいるから、二三日預かると云ってくれ、三日経ったらまた来るように、それまでに云い聞かせておくと云ってくれ」
赤ひげ診療譚:08 氷の下の芽
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
代診
(
だいしん
)
のセルゲイ、セルゲイチは、いつも
控所
(
ひかえじょ
)
に
院長
(
いんちょう
)
の
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
っている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
走者
(
ラナー
)
(通過しつつある者)ある事情のもとに通過の権利を失うを
除外
(
アウト
)
という。(普通に殺されるという)
審判官
(
アムパイア
)
除外と呼べば走者(または
打者
(
ストライカー
)
)は
直
(
ただ
)
ちに線外に
出
(
い
)
でて後方の
控所
(
ひかえじょ
)
に入らざるべからず。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「
伊達家諸士
(
だてけしょし
)
控所
(
ひかえじょ
)
」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤シャツはおれ等の
行為
(
こうい
)
を弁解しながら
控所
(
ひかえじょ
)
を一人ごとに
廻
(
まわ
)
ってあるいていた。ことに自分の弟が山嵐を誘い出したのを自分の過失であるかのごとく
吹聴
(
ふいちょう
)
していた。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
控所
(
ひかえじょ
)
は、
壁
(
かべ
)
に
大
(
おお
)
きい
額縁
(
がくぶち
)
に
填
(
はま
)
った
聖像
(
せいぞう
)
が
懸
(
かか
)
っていて、
重
(
おも
)
い
灯明
(
とうみょう
)
が
下
(
さ
)
げてある。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
喧嘩をしても、
回向院
(
えこういん
)
の
相撲
(
すもう
)
のような心持ちのいい喧嘩は出来ないと思った。そうなると一銭五厘の
出入
(
でいり
)
で
控所
(
ひかえじょ
)
全体を
驚
(
おど
)
ろかした議論の相手の山嵐の方がはるかに人間らしい。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
控
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“控”で始まる語句
控
控鈕
控目
控室
控邸
控制
控家
控居
控綱
控場