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扱
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あつかい
ふりがな文庫
“
扱
(
あつかい
)” の例文
次兄は十一、二歳の頃、漢学を習いに、因州の儒者
佐善元立
(
さぜんもとたつ
)
という人の所へ通っておりました。出来がよいと直に特別
扱
(
あつかい
)
にされます。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
兼太郎は我慢をしていたが、
遂
(
つい
)
には抱えの女
供
(
ども
)
にまで厄介者
扱
(
あつかい
)
にされ出したのでとうとう一昨年の秋しょんぼりと沢の家を出た。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
兵法
(
ひょうほう
)
に曰く柔よく剛を制すと、深川夫人が
物馴
(
ものな
)
れたる
扱
(
あつかい
)
に、
妖艶
(
ようえん
)
なる
妖精
(
ばけもの
)
は
火焔
(
かえん
)
を収め、静々と導かれて、
階下
(
した
)
なる談話室兼事務所に
行
(
ゆ
)
けり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし
世馴
(
よな
)
れた優善は鉄を子供
扱
(
あつかい
)
にして、
詞
(
ことば
)
をやさしくして
宥
(
なだ
)
めていたので、二人の間には何の衝突も起らずにいた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
自分の
家
(
うち
)
の子供を療治して
遣
(
や
)
るに迷うと同じ事で、その
扱
(
あつかい
)
は
実子
(
じっし
)
と少しも違わない有様であった。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
初の
中
(
うち
)
は全く
相合
(
あいあわ
)
せ得る物の
大
(
おおい
)
さは相等しなどと真顔で教えられて、
馬鹿
(
ばか
)
扱
(
あつかい
)
にするのかと不平だったが、
其中
(
そのうち
)
に切売の
西瓜
(
すいか
)
のような
弓月形
(
きゅうげつけい
)
や、二枚屏風を開いたような二面角が出て来て
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ところで御註文を格別の
扱
(
あつかい
)
だ。今日だけは
他
(
ほか
)
の剃刀を研がねえからね、仕事と
謂
(
い
)
や、内じゃあ商売人のものばかりというもんだに因って、一番不浄
除
(
よけ
)
の
別火
(
べつび
)
にして、お若さんのを研ごうと思って。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
予言者だ、と旦那様、
活如来
(
いきにょらい
)
の
扱
(
あつかい
)
でございましょう。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“扱”の解説
「あつかい」はこの項目へ転送されています。
薩摩藩の職制については「噯」をご覧ください。
「あつかい」の語義については、ウィクショナリーの「あつかい」の項目をご覧ください。
扱(あつかい・噯)とは、中世から近世にかけての日本で行われた紛争解決のための仲裁・調停のこと。
(出典:Wikipedia)
扱
常用漢字
中学
部首:⼿
6画
“扱”を含む語句
取扱
扱帯
稲扱
持扱
仕扱
扱入
扱帶
扱落
者扱
素扱
荷扱
稲扱器
麥扱
邪魔扱
麦扱
殿様扱
橋場稲扱
樂人扱
根扱
扱箸
...