トップ
>
戯談
>
ぜうだん
ふりがな文庫
“
戯談
(
ぜうだん
)” の例文
旧字:
戲談
「いえ、
戯談
(
ぜうだん
)
なぞ申しません。
鶏小舎
(
とりこや
)
の古いのを買ひまして、それに
住
(
すま
)
つてゐるのです。
夏分
(
なつぶん
)
になりますと、
羽虫
(
はむし
)
に困らされます。」
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
見
(
み
)
ろよ、
近頃
(
ちかごろ
)
薩張
(
さつぱり
)
來
(
き
)
てくんねえが、
俺
(
お
)
れこと
厭
(
や
)
にでも
成
(
な
)
つたんぢやねえかなんて
出
(
で
)
つから」と
店
(
みせ
)
の
女房
(
にようばう
)
は
戯談
(
ぜうだん
)
を
交
(
まじ
)
へた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「なに、大杉が百円。
戯談
(
ぜうだん
)
言つちやいけない、あの男はまだ生きてるよ、
香奠
(
かうでん
)
でなくつて一時にそんな金が大杉の手に入るわけがない。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
何處
(
どこ
)
らか
歩
(
ある
)
いて
來
(
き
)
たと
見
(
み
)
えて
足
(
あし
)
埃
(
ほこり
)
だらけだと」二三
人
(
にん
)
の
聲
(
こゑ
)
で
戯談
(
ぜうだん
)
を
返
(
かへ
)
した。
家
(
いへ
)
の
内外
(
うちそと
)
のむつとした
空氣
(
くうき
)
が
益
(
ます/\
)
ざわついた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
誰かが
戯談
(
ぜうだん
)
半分に
傍
(
そば
)
から
喚
(
わめ
)
いたものだ。すると、酔つたまぎれの久米氏はいきなり
栂指
(
おやゆび
)
をもつて蜜柑をむりやりに口の中に押し込んでしまつた。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
「たつた一本の
葉巻
(
シガア
)
だつて。
戯談
(
ぜうだん
)
言つちやいけない、戦争が始まつてから今日までもう幾年になると思つてるのだい。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
といひながら、手に載せた蟇蛙を地べたに下さうとしたが、急に声を落とし、人間に立聞きされるのを気遣ふやうに、そつとその怪我人に
戯談
(
ぜうだん
)
をいつた。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
名高い京都の陶工青木
木米
(
もくべい
)
は、自分の職業柄日本はいふに及ばず、支那南蛮の物まで、良土といはれる土は大抵集めてゐたさうだが、いつも
戯談
(
ぜうだん
)
まじりに
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
エデイソンは発明も好きだが、発明の次ぎには
戯談
(
ぜうだん
)
も好きだつた。今自分の実験室に入つて来た女の、高慢ちきな顔を見ると、
例
(
いつも
)
の癖がむつくり頭を持ち上げて来た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
戯談
(
ぜうだん
)
言つちやいけない。皆は貴方のお説教を聞かうと思つてるのだ。私のやうな
老人
(
としより
)
が……」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「え、不入だつて、今度の芝居が。」
女房
(
かみ
)
さんは咎め立てをするやうに怖い目つきをした。「
戯談
(
ぜうだん
)
もいい加減にしてお置きよ、今日は初日だつてえのに、縁起でもない。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
旧文芸協会当時、東儀氏が例の明けつ放しの
気質
(
かたぎ
)
から、ちよい/\松井須磨子に
心安立
(
こゝろやすだて
)
の
戯談
(
ぜうだん
)
でもいふと、
側
(
そば
)
で見てゐる島村抱月氏は気が気でなく、幾らか
誤解
(
はきちがへ
)
も手伝つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
などと
戯談
(
ぜうだん
)
を言ひ言ひ、また打ち始めたが、かね/″\お
賽銭
(
さいせん
)
を貰つてゐる氏神様のお力で、河合は手もなく松平を負かして、名高い「古松研」は到頭河合の手に渡つて了つた。
古松研
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大杉氏は
戯談
(
ぜうだん
)
らしく言つて、爺さんの顔を見た。爺さんは丁寧に禿頭を下げて引取つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
などと
戯談
(
ぜうだん
)
を言ひ言ひ、また打ち始めたが、かね/″\お
賽銭
(
さいせん
)
を貰つてゐる氏神様のお力で、河合は手もなく松平を負かして、名高い「古松研」は到頭河合の手に渡つて了つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ほんとにさうだと東儀氏は感心をして、又と
戯談
(
ぜうだん
)
を言はなくなつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「なに、二十円で済んだ?
戯談
(
ぜうだん
)
ぢやない。」
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
談
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“戯談”で始まる語句
戯談口
戯談交
戯談好