“ぜうだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戯談57.1%
笑談42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なに、大杉が百円。戯談ぜうだん言つちやいけない、あの男はまだ生きてるよ、香奠かうでんでなくつて一時にそんな金が大杉の手に入るわけがない。」
何處どこらかあるいてたとえてあしほこりだらけだと」二三にんこゑ戯談ぜうだんかへした。いへ内外うちそとのむつとした空氣くうきます/\ざわついた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そのうち川原も川向うの市街も見界みさかひが付かぬばかりに打けむつて、銀線のやうな雷雨が降つた。雨やどりしてゐる男女老若は笑談ぜうだんなどを云ひ云ひ、一歩も動くことが出来ずに居る。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
落しなさるには及ばないぢやありませんか、それは嘘ですよ、笑談ぜうだんですよ、御覽なさい、赤んぼはあなたのふところの中で笑つてるぢやありませんか! あなた、今日は四月一日ですよ!
嘘をつく日 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)