成効せいかう)” の例文
旧字:成效
一二さつつてると、いづれも婦人用ふじんようのものであつた。宗助そうすけその口繪くちゑてゐるをんな寫眞しやしんを、何枚なんまいかへしてながめた。それから「成効せいかう」と雜誌ざつしげた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わたくしかんがへでは今日こんにち學生がくせいものをしゆるにしても、一をしへてわすれたところがあれば、再度さいどをしへる、またわすれたところがあればまたをしへるといふやうな教授法けうじゆはふでは中々なか/\成効せいかう覺束おぼつかないとおもひます。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
段々だん/\追想つひさうして見ると、の九年間の硯友社けんいうしやおよ社中しやちう変遷へんせんおびたゞしいもので、書くき事も沢山たくさん有れば書かれぬ事も沢山たくさんある、なか/\面白おもしろい事も有れば、面白おもしろくない事も有る、成効せいかうあり
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)