トップ
>
慶
>
けい
ふりがな文庫
“
慶
(
けい
)” の例文
見れば、西門慶の体は、頭から
脳漿
(
のうしょう
)
を出して伸びている。彼は、短剣を拾って、
慶
(
けい
)
の首を掻き、金蓮の首を
併
(
あわ
)
せて、袖ぐるみに横へ持った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いつぞやの
凌雲院
(
りょううんいん
)
の仕事の時も鉄や
慶
(
けい
)
を
対
(
むこ
)
うにしてつまらぬことから
喧嘩
(
けんか
)
を初め、鉄が肩先へ大怪我をさしたその後で鉄が親から泣き込まれ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼等の脳中よりヒロイツクを描く事の憚りと恐れとを取り去つて、随意に此方面に手を着けしむるの保証と安心とを与へ得たるを
慶
(
けい
)
するものである。
文芸とヒロイツク
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
幸いにして我が国では相当に
税
(
ぜい
)
は重いとはいいながら、まだまだ個人の営業について、しばしば
犠牲
(
ぎせい
)
を要求するほどに弱いものでないのはお互いに
慶
(
けい
)
すべきことである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
武男が母は、名をお
慶
(
けい
)
と言いて今年五十三、時々リュウマチスの起これど、そのほかは無病息災、
麹町上
(
こうじまちかみ
)
二
番町
(
ばんちょう
)
の
邸
(
やしき
)
より亡夫の眠る
品川
(
しながわ
)
東海寺
(
とうかいじ
)
まで
徒歩
(
かち
)
の往来容易なりという。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
と、ひそかに
慶
(
けい
)
し合っている
容子
(
ようす
)
だが、家康のほんとの肚のなかは、宿老たちよりは遥かに
老熟
(
ろうじゅく
)
しているのである。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第十三子
桂
(
けい
)
を
代
(
だい
)
王とし、
大同府
(
だいどうふ
)
に居き、第十四子
楧
(
えい
)
を
粛
(
しゅく
)
王とし、藩に
甘州府
(
かんしゅうふ
)
に就かしめ、第十五子
植
(
しょく
)
を封じて
遼
(
りょう
)
王とし、
広寧府
(
こうねいふ
)
に居き、第十六子
※
(
せん
)
を
慶
(
けい
)
王として
寧夏
(
ねいか
)
に居き、第十七子
権
(
けん
)
を
寧
(
ねい
)
王に封じ
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
県城通りの
槐
(
えんじゅ
)
並木に、ひときわ目立つ
生薬
(
きぐすり
)
問屋がある。
陽穀
(
ようこく
)
県きっての
丸持
(
まるも
)
ちだともいう
古舗
(
しにせ
)
だ。男はその薬屋の主人で名は
慶
(
けい
)
、
苗字
(
みょうじ
)
は二字姓の
西門
(
せいもん
)
という珍らしい姓だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
慶
(
けい
)
しておる時でもありますれば
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
慶
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“慶”を含む語句
慶喜
天慶
慶長
家慶
重慶
慶福
春慶塗
元慶
一橋慶喜
順慶
慶事
表慶館
慶良間
長慶
慶賀
慶養寺
寿慶
松平慶永
奉慶賀候
弁慶
...