“春慶塗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんけいぬり80.0%
しゅんけいぬ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春慶塗しゅんけいぬりのことについては秋田の産物を語る時に既に記しましたが、日本ではこの高山のと、前に記した能代のしろのものとが双璧そうへきであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
硝子ガラスの器を載せた春慶塗しゅんけいぬりの卓や、白いシイツをおおうた診察用の寝台ねだいが、この柱と異様なコントラストをなしていた。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
主人の手あぶりの角を見ると春慶塗しゅんけいぬりの巻煙草まきたばこ入れと並んで越智東風君おちとうふうくんを紹介致そろ水島寒月という名刺があるので、この客の名前も、寒月君の友人であるという事も知れた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)