“春慶”の読み方と例文
読み方割合
しゅんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(もっともこの黄味を帯びた春慶しゅんけいは、色やぬりの関係から上品であっても弱々しく、形も冷たく、同じ品ならまだしも飛騨高山ひだたかやま産の方が力がある)
思い出す職人 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
その前に並べた酒袋しゅたいの座布団と、吉野春慶しゅんけい平膳ひらぜん旅籠はたごらしくなかった。頭の天辺てっぺん桃割ももわれを載せて、鼻の頭をチョット白くした小娘が、かしこまってお酌をした。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
船箪笥ふなだんす。高さ一尺一寸、巾一尺七寸、奥行一尺二寸。用材はけやき。漆塗、春慶しゅんけい。鉄金具附。定紋じょうもん丸栄。けんどん開き。内部引出附。河井寛次郎氏蔵。(現在、河井記念館蔵)
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)