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御輦
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みくるま
ふりがな文庫
“
御輦
(
みくるま
)” の例文
「呉を
恃
(
たの
)
みましょう。陛下の
御輦
(
みくるま
)
を守って、呉へ
奔
(
はし
)
り、他日の再起を図らんには、またいつか蜀都に還幸の日が来るにちがいありませぬ」
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ぢゃによって、
戀
(
こひ
)
の
神
(
かみ
)
の
御輦
(
みくるま
)
は
翼輕
(
はねがる
)
の
鳩
(
はと
)
が
牽
(
ひ
)
き、
風
(
かぜ
)
のやうに
速
(
はや
)
いキューピッドにも
双
(
ふた
)
つの
翼
(
はね
)
がある。あれ、もう
太陽
(
たいやう
)
は、
今日
(
けふ
)
の
旅路
(
たびぢ
)
の
峠
(
たうげ
)
までも
達
(
とゞ
)
いてゐる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ああ
御輦
(
みくるま
)
めぐる
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
「このままでは、味方の気勢にかかわる」といって、
調
(
ととの
)
えた
御輦
(
みくるま
)
を、
空
(
から
)
のまますすめて、
松明
(
たいまつ
)
をともし、暗い道を
鹿
(
しし
)
ヶ
谷
(
たに
)
の集まりへと急いで行った。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すぐ
計略
(
はかりごと
)
をめぐらして、兵乱の中から上皇と天皇の
御輦
(
みくるま
)
を自分のほうへお迎えし奉って、その上で戦を開始した。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
この上は、ただ帝みずから、
御輦
(
みくるま
)
を渭水へすすめ、以て、三軍の士気をふるわせ給うしかありますまい。ただ幾人もの大将をお代えあっても、それはいよいよ敵を
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
下って
足利氏
(
あしかがし
)
が世を
暴奪
(
ぼうだつ
)
なし終った
乱麻
(
らんま
)
の時代となっては
偲
(
しの
)
び上げるも畏れ多いことながら、後村上天皇は、男山御脱出以来、軍馬の間を
彼方此方
(
あちこち
)
と
御輦
(
みくるま
)
の
漂泊
(
さすらい
)
を経られて
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帝と皇后の
御輦
(
みくるま
)
は、
李暹
(
りせん
)
のために、李司馬の軍営へと、
遮
(
しゃ
)
二
無
(
む
)
二、曳きこまれて来たが、そこへお置きするのはさすがに不安なので
李傕
(
りかく
)
、李暹の叔父甥は、相談のうえ、以前
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「李司馬の甥が、天子を
御輦
(
みくるま
)
にのせて、どこかへ
誘拐
(
かどわか
)
して行きます」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
輦
漢検1級
部首:⾞
15画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂