御聞おきゝ)” の例文
うぞ御聞おきゝあそばしてときつとなつてたゝみとき、はじめて一トしづく幾層いくそきをもらしそめぬ。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
厄難やくなんさうあるによりよくつゝしめとの事故どういたしたならのがるゝ事やと御聞おきゝ申たれば前世の因縁いんえんより此世に於て災難さいなんあふなれば遁るゝ事はなり難し然ども命にはつゝがないとのおほせなりしが今日まではまづ露命ろめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
得心とくしんせずすこしなれども御請納下おうけいれくだされねば申がたしとたつ差出さしいだす故然ば仰に隨はんと受納うけをさめ扨御用のすぢはとたづねしに彦三郎かいにて内々ない/\御聞おきゝたくひとの耳へ入れては宜からずと申に付子供といひあやしながら助十を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)