“御聞済”の読み方と例文
旧字:御聞濟
読み方割合
おききずみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
へい、その事に就きまして、唯今はまた飛んだ手前勝手な御難題、早速御聞済おききずみ下さいまして何とも相済みませぬ。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私がわざわざ飛んで来た甲斐かいがない。小野うじにもだんだん事情のある事だろうから、まあせがれの通知しだいで、どうか、先刻御話を申したように御聞済おききずみを願いたい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
貸して苦しくないと御聞済おききずみになったから、今日その御金を請取うけとりたいと云うと、奉行は不審をいだき、ソレは何時いつの事だか知らぬがマダそのすじから御沙汰さたにならぬと妙な顔色かおして居るから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)