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御呉
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おく
ふりがな文庫
“
御呉
(
おく
)” の例文
織屋
(
おりや
)
は
色々
(
いろ/\
)
の
反物
(
たんもの
)
を
主人
(
しゆじん
)
や
細君
(
さいくん
)
の
前
(
まへ
)
へ
突
(
つ
)
き
付
(
つ
)
けては、「
買
(
か
)
つて
御呉
(
おく
)
れ」といふ
言葉
(
ことば
)
をしきりに
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
アルマンが「何か
御
(
ご
)
本でも読みませうか」と云ふと「いや、書物はよしませう。其れよりカトリヌに
命
(
い
)
ひつけて、あの幾つかの箱からわたしの
衣類
(
きるゐ
)
を出して
其処
(
そこ
)
等へ
陳
(
なら
)
べて
御呉
(
おく
)
れ」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
『
難有
(
ありがた
)
いな。ではね、
包丁
(
はうちやう
)
を取つて来てね、此の
縄
(
なは
)
を
切
(
き
)
つて
御呉
(
おく
)
れ。』
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
そりや
高
(
たか
)
いよ
幾何々々
(
いくら/\
)
に
御負
(
おま
)
けなどゝ
云
(
い
)
はれると、「
値
(
ね
)
ぢやねえね」とか、「
拜
(
をが
)
むからそれで
買
(
か
)
つて
御呉
(
おく
)
れ」とか、「まあ
目方
(
めかた
)
を
見
(
み
)
て
御呉
(
おく
)
れ」とか
凡
(
すべ
)
て
異樣
(
いやう
)
な
田舍
(
ゐなか
)
びた
答
(
こたへ
)
をした。その
度
(
たび
)
に
皆
(
みんな
)
が
笑
(
わら
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
呉
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂