“徇(とな)” の例文
汝も亦、かの尊き公布(ふれ)により、他(ほか)のすべての告示(しらせ)にまさりて、こゝの秘密を下界に徇(とな)へつゝ、我にこれを明すなり。 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
((莊賈ノ使者))既(すで)に往(ゆ)き、未(いま)だ反(かへ)るに及(およ)ばず。((穰苴))是(ここ)に於(おい)て遂(つひ)に莊賈(さうか)を斬(き)り、以(もつ)て三軍(ぐん)に徇(とな)ふ。三軍(ぐん)の士(し)皆(みな)(一九)振慄(しんりつ)せり。
愛に因って醜を知らずの句は、知己の恩に感じて吾身(わがみ)を世に徇(とな)うるを言えるもの、亦(また)善(よ)く標置(ひょうち)すというべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
乃(すなは)ち其(その)(二二)僕(ぼく)と車(くるま)の(二三)左駙馬(さふば)の左驂(ささん)とを斬(き)り、以(もつ)て三軍(ぐん)に徇(とな)ふ。使者(ししや)を遣(や)り還(かへ)り報(はう)ぜしめ、然(しか)る後(のち)行(ゆ)く。
遂(つひ)に隊長(たいちやう)二人(にん)を斬(き)りて以(もつ)て徇(とな)へ、其次(そのつぎ)を用(もつ)て隊長(たいちやう)と爲(な)す。是(ここ)に於(おい)て復(ま)た之(これ)に鼓(こ)す。婦人(ふじん)、(九)左右前後跪起(さいうぜんごきき)、皆(みな)、(一〇)規矩繩墨(きくじようぼく)に中(あた)り、敢(あへ)て聲(こゑ)を出(いだ)すもの無(な)し。