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引奪
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ひつたく
ふりがな文庫
“
引奪
(
ひつたく
)” の例文
けれども、
次第
(
しだい
)
に
畜生
(
ちくしやう
)
、
横領
(
わうりやう
)
の
威
(
ゐ
)
を
奮
(
ふる
)
つて、
宵
(
よひ
)
の
内
(
うち
)
からちよろりと
攫
(
さら
)
ふ、
漁
(
すなど
)
る
後
(
あと
)
から
嘗
(
な
)
めて
行
(
ゆ
)
く……
見
(
み
)
る/\
四
(
よ
)
つ
手網
(
であみ
)
の
網代
(
あじろ
)
の
上
(
うへ
)
で、
腰
(
こし
)
の
周囲
(
まはり
)
から
引奪
(
ひつたく
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
時間はわたしから、もうなにも
引奪
(
ひつたく
)
つてゆくものとてはない! 坐禅菊の上の、気随なボヘミヤ歌。噴上げの霧に弄ばれながら、詩人はうたふのである。⦅光が空に消え、よろこびが心に消える⦆と。
希臘十字
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
と、
徳
(
とく
)
は
孤
(
こ
)
ならず、ちよろつかな
包
(
つゝ
)
み
加減
(
かげん
)
。
拔
(
ぬ
)
いた
串
(
くし
)
に
皮
(
かは
)
が
開
(
あ
)
いて、
小姉
(
ちひねえ
)
の
手
(
て
)
の
上
(
うへ
)
に
飜
(
ひるがへ
)
つたのを、
風呂敷
(
ふろしき
)
ごと
引奪
(
ひつたく
)
るやうに
取
(
と
)
つて、
奴
(
やつこ
)
は
屋臺
(
やたい
)
で、
爲直
(
しなほ
)
しながら
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
奪
常用漢字
中学
部首:⼤
14画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出