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弁解
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いいわけ
ふりがな文庫
“
弁解
(
いいわけ
)” の例文
旧字:
辯解
こんな人通りのない路地の奥へ入って、どうして櫛なんか死体の側へ置いたか、その
弁解
(
いいわけ
)
さえ立てば、お静の疑いはすぐ晴れます
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
前夜遅くまで家に帰らなかった
弁解
(
いいわけ
)
は出来ないし、先生との関係がどんな風だか、下村さん達がいったし、それに先生の書き置きでしょう。
ニッケルの文鎮
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
許宣はびっくりして
弁解
(
いいわけ
)
しようとしたがその
隙
(
ひま
)
がなかった。彼の体にはもう縄がひしひしと喰いついて来た。彼はその場から府庁に曳かれて往った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「宝山流とあれば小具足じゃ。われらとは筋違い。何の会釈の要あろうや。止めたは奇怪!
弁解
(
いいわけ
)
あらば聞こう!」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
自分は犯すつもりもなくこんな罪を犯したと言って見たところで、それが彼には何の
弁解
(
いいわけ
)
にも成らなかった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
そういうおり、彼はいつでも上方における大石の
廓通
(
くるわがよ
)
いのことを想いだして、自分で自分に
弁解
(
いいわけ
)
をした。もちろん、頭領がしたから自分も遣っていいというのではない。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
萩乃を見る老父の眼には、始終
弁解
(
いいわけ
)
がましいものがひらめいて、彼女には、それがつらかった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「うん、じゃあ帰るよ。で、おつきあいの出来ないことは、まあ勘弁して貰うぜ。
心底
(
しんそこ
)
それあ面白かろうけどさ、生憎そうはいかんのだよ。」こんな風に妹婿は先に帰る
弁解
(
いいわけ
)
を
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
と、
弁解
(
いいわけ
)
がましく語尾を濁す。ハッチソンはニヤリと笑って
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
お貞はまじめに
弁解
(
いいわけ
)
して
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「銭形の、そんな甘口な
弁解
(
いいわけ
)
を信用しちゃならねえ、——第一金箱には五百両入っていたはずだっていうぜ、あとの二百両をどこへやったんだ」
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
弁解
(
いいわけ
)
すれば弁解するほど益々疑いを増すばかりだと、こう思い付いた庄三郎は、何んと誰から訊かれても、自分の奇異な経験について物語ろうとしなかった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「私は、決して、そんな悪いものではありません、それをあなたに
弁解
(
いいわけ
)
したくてまいりました」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
弁解
(
いいわけ
)
のようにうめいた伊賀のあばれン坊、
不破
(
ふわ
)
の
関守
(
せきもり
)
の構えから、いきなり、身を躍らせると見せておいて……とりまく剣陣のさわぐすきに、近くの一人へ、
横薙
(
よこな
)
ぎの一刀をくれた。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
昨日
(
きのう
)
も小遣がかかり過ぎるからとさんざんの大小言で、二た言三言
弁解
(
いいわけ
)
をすると、今にも出て行け——と
嵩
(
かさ
)
にかかって
呶鳴
(
どな
)
り散らすじゃありませんか
銭形平次捕物控:070 二本の脇差
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
弁解
(
いいわけ
)
したって通らねえよ。聞けば高島の城下(今の上諏訪町)から、多四郎とかいう
生
(
なま
)
っ
白
(
ちろ
)
い男が、お前を張りに来るそうだが、これ、気を付けねえといけねえぞ。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
許宣は一生懸命になって
弁解
(
いいわけ
)
をした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
弁解
(
いいわけ
)
のように
途々
(
みちみち
)
話した。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
持出したに
違
(
ちげ
)
えねえ。すぐ飛んで行って、お篠に泥を吐かせるなり、次第によっては、引っ
括
(
くく
)
って来やがれ。着物へ血でも付いていたら、
弁解
(
いいわけ
)
させるんじゃねえぞ
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「米屋薪屋醤油屋へ何んと
弁解
(
いいわけ
)
したものか。ああああこれは困ったことになった。それだのにマアマア旦那様は首尾はよいの上々吉だのと。これが何んのめでたかろう」
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「それほど判っているなら、勘六が縛られる時、なんだって一言
弁解
(
いいわけ
)
をしてやらなかったんだ」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「米屋薪屋醤油屋へ何んと
弁解
(
いいわけ
)
したものであろう」
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
弁解
(
いいわけ
)
じゃございませんが、一と通り、こうなったわけを聴いちゃ下さいませんか、親分」
銭形平次捕物控:134 仏師の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と、早瀬はおずおずと
弁解
(
いいわけ
)
した。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
女はひどく恐縮して、二人へ
弁解
(
いいわけ
)
をするともなく、顔の袖を取りました。堤の
掛行灯
(
かけあんどん
)
は少し遠過ぎますが、ちょうど
田圃
(
たんぼ
)
の上へ出た月が、その素晴らしい
容貌
(
きりょう
)
を、惜しみなく照し出します。
銭形平次捕物控:040 大村兵庫の眼玉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
唾
(
つば
)
でも
吐
(
は
)
きかけたい心持でした。余りにも見え透いた
弁解
(
いいわけ
)
です。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「隠居のあとからすぐ外へ出たから、
弁解
(
いいわけ
)
が立たないというのか」
銭形平次捕物控:133 井戸の茶碗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前が五貫目もある竹筒を担ぎ出したのでないことは、この平次がよく分っているが、お
白洲
(
しらす
)
の砂利の上ではそんな
弁解
(
いいわけ
)
は通らねえぞ。さアお角、小判をどこから出した、ここで言うか、それとも」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今さら
弁解
(
いいわけ
)
をしても追付くめえ、素直に申上げてお慈悲を願え」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そう言うのが、せめてもの
弁解
(
いいわけ
)
です。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
弁解
(
いいわけ
)
したって無駄だよ、——雪駄を
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“弁解”の解説
弁解
(出典:Wikipedia)
弁
常用漢字
小5
部首:⼶
5画
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“弁”で始まる語句
弁
弁疏
弁当
弁慶
弁駁
弁護
弁別
弁財天
弁償
弁天