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ひらど
ふりがな文庫
“
平戸
(
ひらど
)” の例文
この覚え書によると、「さまよえる猶太人」は、
平戸
(
ひらど
)
から九州の本土へ渡る船の中で、フランシス・ザヴィエルと
邂逅
(
かいこう
)
した。
さまよえる猶太人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
まだ信長の世に時めいていたころは、
長崎
(
ながさき
)
、
平戸
(
ひらど
)
、
堺
(
さかい
)
などから京都へあつまってきた、
伴天連
(
バテレン
)
や
修道士
(
イルマン
)
たちは、みなこの
南蛮寺
(
なんばんじ
)
に住んでいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平戸
(
ひらど
)
の海浜で猴がアワビを採るとて手を締められ岩に挟まり動く能わず、
作事奉行
(
さくじぶぎょう
)
川上某を招く故行って離しやると、両手を地に付け平伏して去ったとあるが
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
肥前
平戸
(
ひらど
)
の西方には江袋湾と言う入江があって、その地形は法のごときフクラであるのをもって考えると、九州のフクロは別にあるいはフクラの後訛かも知れぬ。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
從て濱に出ると
平戸
(
ひらど
)
、五島、薩摩、天草、長崎等の船が無鹽、鹽魚、鯨、
南瓜
(
ボウブラ
)
、西瓜、たまには鵞鳥、七面鳥の類まで積んで來て、絶えず取引してゐたものだつた。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
博多
(
はかた
)
、
平戸
(
ひらど
)
、長崎、鹿児島のような港は、海外にもその名が知られていました。それらの港を指して四つの方向から
文物
(
ぶんぶつ
)
が入りました。一つは朝鮮、一つは支那、一つは南洋、一つは西洋であります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
これは徳川幕府の初年の話であるが、
肥前
(
ひぜん
)
平戸
(
ひらど
)
をイギリス人の引揚げる時にも、彼れ等は日本人の女房に、大いに
依々恋々
(
いいれんれん
)
としたといふことである。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
聞けば、こんどの中国戦を聞きつけて、遠く九州の
平戸
(
ひらど
)
や
博多
(
はかた
)
あたりから、多くの武器商人が入りこんでいたらしい。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これより
振
(
ふる
)
った珍法は『甲子夜話』十一に出で
平戸
(
ひらど
)
で兎が麦畑を害するを避けんとて小さき札に狐の
業
(
わざ
)
と兎が申すと書く、狐これを見て怒りて兎を責むるを恐れ兎害を止めると農夫伝え行う
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
オルガンチノは
伊太利
(
イタリア
)
生れの
伴天連
(
ばてれん
)
だった。
平戸
(
ひらど
)
、
長崎
(
ながさき
)
あたりはいうまでもなく、
堺
(
さかい
)
、
安土
(
あづち
)
、京都、
畿内
(
きない
)
のいたる処にも無数の宣教師が日本に渡っていた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第一あなたさへ
平戸
(
ひらど
)
あたりの
田舎
(
ゐなか
)
生れではありませんか?
硝子
(
ガラス
)
絵の窓だの噴水だの
薔薇
(
ばら
)
の花だの、壁にかける
氈
(
かも
)
だの、——そんな物は見た事もありますまい。
長崎小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
平戸
(
ひらど
)
そのほかの海港と、
呂宋
(
ルソン
)
、安南、
暹羅
(
シャム
)
、
満剌加
(
マラッカ
)
、南支那一帯の諸港との往来は、年ごとに
頻繁
(
ひんぱん
)
を加えて来るし、それが国民一般の宗教に、軍事に、直接生活に
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
両肥
(
りょうひ
)
及び
平戸
(
ひらど
)
天草
(
あまくさ
)
の諸島を遍歴して、古文書の蒐集に従事した結果、偶然手に入れた
文禄
(
ぶんろく
)
年間の MSS. 中から、ついに「さまよえる猶太人」に関する伝説を発見する事が出来た。
さまよえる猶太人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“平”で始まる語句
平
平常
平生
平素
平和
平坦
平伏
平地
平日
平家