“平戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらど78.6%
ひらと21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この覚え書によると、「さまよえる猶太人」は、平戸ひらどから九州の本土へ渡る船の中で、フランシス・ザヴィエルと邂逅かいこうした。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
まだ信長の世に時めいていたころは、長崎ながさき平戸ひらどさかいなどから京都へあつまってきた、伴天連バテレン修道士イルマンたちは、みなこの南蛮寺なんばんじに住んでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まず及第、その辺であろう。……平戸ひらと平戸お前へ聞こう。もっと有名な中央の武将が、キリシタン宗へ帰依したが、その武将の名を知っているかな?」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その鎮撫をたのむ使者が幾年か前にも明国の都の燕京を出発して、九州の平戸ひらとに到着したことがあったが、その当時この眇目の男もその一行に加わって上陸した。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)