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岩山
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いわやま
そのうちに、
松の
木は
都会の
煙や、ほこりがかかって、だんだん
元気がなくなりました。
夜風が
吹くと、
松の
木はあの
海岸の
岩山をなつかしく
思いました。
どこにも
平野らしい
所はなく、
見渡すかぎり
山又山、
高いのも
低いのも、
又色の
濃いのも
淡いのも、いろいろありますが、どれも
皆樹木の
茂った
山ばかり、
尖った
岩山などはただの
一つも
見えません。
あのはてしない
戦線で、あるときは、にごった
大きな
川を
渡り、あるときは、けわしい
岩山をふみこえて、
頑強にていこうする
敵兵と、すさまじい
砲火をまじえ、これを
潰滅し