岩山いわやま)” の例文
そのうちに、まつ都会とかいけむりや、ほこりがかかって、だんだん元気げんきがなくなりました。夜風よかぜくと、まつはあの海岸かいがん岩山いわやまをなつかしくおもいました。
海へ帰るおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
どこにも平野へいやらしいところはなく、見渡みわたすかぎりやままたやまたかいのもひくいのも、またいろいのもうすいのも、いろいろありますが、どれもみな樹木じゅもくしげったやまばかり、とがった岩山いわやまなどはただのひとつもえません。
あのはてしない戦線せんせんで、あるときは、にごったおおきなかわわたり、あるときは、けわしい岩山いわやまをふみこえて、頑強がんきょうにていこうする敵兵てきへいと、すさまじい砲火ほうかをまじえ、これを潰滅かいめつ
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)